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GPA Bangkok ニュースレター |
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Vol. 9 1999年6月15日発行 |
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梅雨空の合間をぬって、ビアホールで一杯。蒸し暑さを吹き飛ばすには格別ですね。 タイでも勿論、ビアホールは活況を呈しています。ただし、バケツをひっくり返したようなスコールが襲ってくるときは論外。喉の渇きをビールで潤したくなる夕暮れ時に、雲行きを観察するのが最近の日課になっています。 そんなわけで今月のレターは、ビールからの連想で書き始めます。 (M.K)
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<ドイツ・マフィア・コネクション> ビールと言えばドイツです。 かつてアフリカなどにドイツ人が植民地を開拓し始めた頃は、まずビール工場を作ったといいますから、ドイツ人のビール好きは特別なものなのでしょう。最近バンコクでは、ドイツ人経営のビアハウスが目立って増えています。ビールだけでなく、ソーセージやジャーマンキャベツ、ジャーマンポテトも本場並みの美味しさと安さです。ドイツ式のビアハウスの興隆は、タイのドイツ人口の増加を証明するものでしょう。そして、人が増えれば揉め事が増えるのも世の常です。 ドイツ人がらみの事件がタイの政界を揺るがす規模で話題になっています。ウォルフガング・ウルリッヒという五十四歳のドイツ人実業家がその話題の主です。タイ女性を妻に持つウルリッヒ氏は、リゾート地パタヤを拠点に不動産・飲食・製造業など幅広く事業を手がける一方、売春婦の海外送り出しや麻薬密輸の容疑で以前からタイ警察のブラックリストに載っていた人物です。昨年ウルリッヒ氏が逮捕拘留されるきっかけになったのは、豪華ヨットで海外から無断入国し、出入国管理法違反・ヨットの輸入違反に問われたためです。問題はここからです。ウルリッヒ氏の釈放の便宜を図るために、総額8億円の金が政治家や警察・軍高官にバラ撒かれた、というのです。 この贈収賄疑惑事件は、今年に入ってからの内閣不信任案審議で野党・新希望党チャルーム副党首が提議して、民主党サナン内相や警察高官が関与していると与党攻撃したのが始まりでした。サナン内相につながるとされる二人のロビイストがそれぞれ一千三百万円、二千万円ほどの金を受け取っていることを認め、マスコミが連日トップ紙面で取上げました。一方、動議した側のチャルーム副党首がウルリッヒ氏と一緒に撮った写真が出回るなど、事件の不可解さは増すばかりです。ひとりのドイツ・マフィアをめぐって、与野党の中傷合戦は激しさを増し、警察内部の隠蔽工作と内部暴露は昏迷を極め、マスコミはスキャンダルを煽って、今日に至っています。 さて当のウルリッヒ氏ですが、現状で証拠の揃っている罪は不法入国とヨットの密輸だけで、判決が出されても関税法違反の罰金と国外追放ぐらいの制裁に終わるだろう、と識者は言っています。しかし、ウルリッヒ氏自身の悪行云々よりも、もはやタイの政争・権力闘争に舞台が移ってしまっているので、彼の長期拘留は必至です。ウルリッヒ氏に少し同情したくなりますが、マフィアよりも恐ろしい(?)タイの政治家や警察をお金で操ろうと甘く見たのが、ドイツ・マフィアの運の尽きかもしれません。 うがったことを言うと、贈収賄糾弾を政争に使うのならいろいろな実際例に事欠かないと思います。生け贄はウルリッヒでも、ドイツでも良かったのです!? リベートやワイロで政財界の実力者に近づく日本人が、いつ血祭りにあげられるかもしれませんので、ご注意、ご注意!
<ファラン> 日本には“ガイジンさん”という曖昧な呼び方があります。同じようなニュアンスのタイ語は“ファラン”です。元の意味は“フランス”ですが、別にフランス人だけを指すのではなく、白人系の外国人の総称として使います。今もっとも話題のファランはドイツ・マフィアのウルリッヒである、という具合です。タイ人に顔・形の似ている日本人はファランの範疇には入らないようです。より具体的に“日本人”として認識されています。 いままでファランはタイ社会から遊離した存在のように受け止められてきました。 かつてチェンマイでのハーレム生活が告発されて国外追放になったタマモトさん事件のときに、同じような生活をしていたファランたちについては全く騒がれていません。 ビルマ国境のカレン民族解放軍に参加している“ファラン”の義勇ゲリラたち(その数は少なくない)が、白昼堂々とタイ側の高級ホテルのプールで日光浴をしていても、タイ人は黙視しているのに出会ったことがあります。 経済所得の低い東欧の国から“ファラン”の売春婦がタイに流れてきて、高級娼婦としてタイ人の数倍の値段で荒稼ぎをして話題になっています。しかし、若干の例外を除いて、ほとんど摘発を受けていません。 タイではゲイ、レズを異端視する風潮が少ないためか、その手のファランの天国のような活況を呈しています。ウェブスター大辞典にバンコクを“性の都”と表記してあるのをタイ政府が抗議して修正されたのは、ごく最近のことです。 ファランたちのなかには、こうした治外法権のような遊離した立場に甘えすぎて、ついつい羽目を外してしまう人も多いようです。このところファランの犯罪検挙例が増大しています。ファランを特別視しなくなったタイの国際化の現われでしょうか。 ボランティアでチェンマイ刑務所に留置されているファランたちの相談役になっているシスターがいます。言葉の通じないタイ人看守たちと違って、ネイティブの英語で自分の悩みに受け答えてくれる彼女は受刑者たちのマリア様のような存在です。週一回の面会日に洋食の差し入れや本国の家族からの伝言を届ける彼女は、近頃多忙を極めているようです。
<コブラ・ゴールド> インドシナ紛争を通じてタイは米軍に基地を提供していました。ウボンラチャタニーやウドンタニー、サタヒップなどの基地は有名です。現在、タイに米軍基地はありません。それでも米タイ合同軍事演習コブラ・ゴールドは毎年行われ、現在演習中です。米軍の残滓はいたるところに残っています。 パタヤが米兵の慰安のために栄えた歓楽街であったということはあまりにも有名な話です。数年前にインドシナ紛争当時の状況が蘇ったことがあります。米艦隊が湾岸戦争からの帰り道にタイに寄港したのです。パタヤはおろかバンコクからも売春婦が大挙して駆けつけ、その数はパタヤの海岸を埋め尽くすほどで、出迎えた娘たちが米海兵隊に手を振る姿は圧巻でした。現在米太平洋艦隊はユーゴとイラクで作戦展開していますが、タイに寄港するようなことがあれば、撮影チャンスでしょう。 カンボジアPKOに参加した日本の自衛隊がカンボジアから日本に引き上げるときもパタヤが中継地に選ばれました。カンボジアでは任務とマスコミの目があったせいか自重気味だった自衛隊員たちは、パタヤで思い切り羽目を外しました。おかげでエイズに罹患した隊員が数名出現したという噂です。 最新兵器を駆使する戦争の時代になっても、兵士と慰安婦、といった劇画のような古典的な組み合わせが現存することの珍妙さに苦笑してしまいます。どうせなら米タイ合同軍事演習が軍事演習の必要のないくらい平和になって、改め米タイ合同オ××コ演習にでもなれば、もっと漫画チックで笑えるかもしれません。コブラ・ゴールド「黄金の毒蛇」という作戦名もピッタリです。話が下品になって失礼しました。
<コブラより恐い?インド人> タイにはインド人を蔑視する話があります。 「ジャングルに分かれ道がありました。一方にはコブラが、もう一方にはインド人がいます。あなたはどちらを選びますか?」ここで声をそろえて「もちろんコブラの道の方が安全」と答えるのです。 この話には知能と商才に長けたインド人に手痛くやられてきたタイ人の鬱憤がこもっています。実際に印僑のタイ進出は深く広く永いものがあります。しかし実際には華僑や華人のタイ進出の方がもっと根深いものがあるのですが、彼らはタイ人とほとんど同化してしまったために、もはや誹謗できないのです。印僑はタイ国籍を得ている人でもインド人然としています。 バンコクでインド人を探すのは、コブラを探すより簡単です。外国人向けの洋服仕立て屋のほとんどがインド人経営です。24時間オーダーメード、スーツ上下、替えズボン、Yシャツ2枚、ネクタイすべて含めて百ドル、というようなツーリスト向けの広告を出しているところは100%がインド人です。すべてで百ドルなら安いとお店に飛び込んで背広を誂えたことがあります。百ドルの生地は長持ちがしないからロンドン直輸入のウールが良いとか、ついでにブレザーも作ったら割安になるとか言葉巧みに煽てられて、結局二百ドル以上の買い物をしてしまいました。インド人、手強し。 少し話題を変えます。バンコクにある国際機関職員のインド人と話をしていて驚いたことがあります。インド独立戦争の英雄・チャンドラボースがまだ生きていると信じている村があるというのです。日本陸軍のバックアップをもとに英領インドシナでインド独立のために武装蜂起したあのチャンドラボースです。日本の敗戦時に飛行機の墜落事故で非業の死を遂げたチャンドラボースは、無抵抗主義で独立を勝ち得たマハトマ・ガンジーとともにインド独立運動史に欠かせない人物です。日本軍の傀儡であったという点が彼の評価を落としているのですが、インド人は彼のことを英雄扱いしているといいます。日本人である私に対する共通項を見つけるための間に合わせの話だと勘ぐったのですが、実際に最近チャンドラボース党なる政党が誕生したりしているのを考えると面白い話題だなと改めて考えさせられました。彼はチャンドラボース関係の資料を集めたり、証言者と出会ったこともあるということなので、いずれじっくりと話を膨らませたいな、と思っています。 “知ってるつもり”、“驚き桃の木20世紀”、ETV特集などの番組にインドの英雄・チャンドラボースは如何でしょうか?
<今夜はドイツ・ビールで一杯> 先般在日タイ人の数が公表されましたが、在タイ日本人の数の方が多いことに気がつきました。確かにタイの主立ったところでは日本人を見かけない場所の方が少ないくらいです。 企業の駐在員やその家族、学生、自営業者などの他に、年金生活者も滞在しています。ドイツ・マフィアのウルリッヒに負けず劣らないワルもいます。外国での一攫千金を夢見てベンチャー・ビジネスや珍商売に手をつけ始めた創業者もいます。日本人専門の就職斡旋会社もできています。そして私も出稼ぎ日本人のひとりです。 今夜はスコールも無く、ドイツ系のビアホールの片隅で生ビールのグラスを傾けています。酒の肴は、客の品定めです。ファランがいます。ビジネスマン、観光客、ミュージシャン、ジャーナリスト、得体の知れない遊び人、。インド人のグループもいます。商売の相談をしているようです。上腕に刺青をした兵士くずれのファランがいます。傍らにはタイ娘が寄り添っています。日本人グループは言葉が他人に分からないことを逆利用して大声で談笑しています。お金持ちのタイ人も上品にドイツ料理を食べています。ここにいないのは、タイの農民や工場労働者、貧民層、ビルマやカンボジアから出稼ぎにきた3K労働者たちです。いやいや、彼らもいました!片隅で皿洗いに汗を流しています。ポテトを焼くのに頬を火照らせています。バングラデシュ人の物売りが店員の目をかすめて、テーブルの客に豆を売っています。 思わず喉が渇いて、もう一杯のビールを注文しました。
最近のタイ新聞・週刊誌の話題
<バンコク高架鉄道の運転手募集に求職者殺到> 12月に開通を予定されているバンコク市内のモノレール網だが、月給1万バーツ(3万3千円)の運転手募集枠144名に2,000人の求職者が殺到した。募集条件は22〜30歳、高卒以上、非喫煙者、プレッシャーに強い人となっている。また求職者が麻薬常習者かどうかなどの身体テストに3,000バーツの経費を会社側が負担することになっている。
<18歳以下のムエタイ・ボクサー禁止令に協会が猛反発> 10歳のムエタイ・ボクサー、ノックが政府の新法令案に反対の叫びをあげた。新法令案とは18歳以下のムエタイ・ボクサーの試合出場を禁じる(児童労働禁止の一環として)というもの。ボクシング専門家は、新法令はムエタイを阻害するものだとしている。プロボクシング協会のソムチャット・チャロンワチャラウィット会長は「その法令によって全てのタイ・ボクシング産業は終焉を迎えるだろう」と発言。家族を養うというハングリー精神に若いボクサーたちのファイティングは磨かれていく。
<世界最小の犬> 体重480グラム、体長○○センチの犬がギネスブックの記録を更新した。飼い主の○○大学○○教授は、自ら持っていたギネス記録をぬりかえて御満悦。生育法は秘密とか。この犬は何とコップのなかに入ってしまう。
<豊胸剤・白ガオクルア、勃起剤・赤ガオクルアの販売に待った : 政府食品・薬品局> 政府食品・薬品局は、豊胸、インポ治療、催淫剤として流行している薬“ガオクルアー”を売る百貨店を摘発した。食品・薬品局によるとそれらの薬品は販売認可されていないし、販売者は懲役2年の罰を受ける。野生植物から作られた一時的な流行のこの薬が没収されたのは初めてのことである。バンコクの事業家たちは、白色のガオクルアは豊胸に、赤色のガオクルアは催淫と不能解消でバイアグラ以上の効果があるとアピールして商売をしている。錠剤とカプセルは広汎に手に入れることができる。
<コカコーラ vs ペプシ : ボトル戦争> スラタニーのペプシ工場に5,300本のコカコーラの空き瓶が貯められていた事件の警察調査で、コカコーラとペプシは競争が激化している。コカコーラの現地代理店は、ペプシがこの地域での販売シェアの優位を守るための不正手段であると批難している。回収業者は分別前の銘柄の混ざったボトルをトラックで運んだだけと警察に報告している。 <チャルーム新希望党副党首スキャンダル> (ドイツ・マフィア・ウルリッヒ事件でふれた野党・新希望党チャルーム副党首への中傷スキャンダルが続いている。3月には彼の二人の息子の徴兵忌避が暴露され、息子たちは現職である警察中尉を懲戒免職されている。それに続いて、次のスキャンダル登場である) チャルームの息子が女性を殴った事件で糾弾されている。女子学生のサウィタは、パタヤのホテルで行われた御金持ちの子息のパーティーで、チャルームの息子が彼女を殴打したことを警察に訴えた。警察は自分たちをかばうためか、詳細を発表することを拒絶している。
<チュアン首相のホームページがオカマにジャック!? される : オカマ・ショーのTV放送で> (タイ国軍経営のテレビ局チャンネル5で、オカマ・コンテストの放映が企画されたり、オカマの放送のされ方が偏見視されているという問題について) 政府広報局は、先月突然にチュアン首相のウェブ・サイトに溢れるほどのメールが殺到したことに苦情を発表した。メールのほとんどはホモや性転換者のテレビ出演についてである。首相事務所はテレビ局に、調和をもって、より正しく扱うように指示した。リアクションは様々である。いくつかのゲイ・グループはステレオタイプ化しているオカマ・ショーに批判的である。
{タイのイベント:6月15日〜7月}
6月26日 スントン・フーの日 (スントン記念公園 ラヨン) (著名なラタナコーシン時代の古典詩人スントン・フー(1787-1855)を記念した日。 演劇公演や人形芝居、詩の朗読などが行われる) 7月 ナコンナヨク・ボートレース (ナコンナヨク川で行われるボートレース) 7月17〜18日 パタヤ・マラソン 1999 7月27日 アーサーラハプチャー 三宝節(タイ全土) (タイ陰暦8月の満月の日で、釈迦が悟りを開いて初めて5人の弟子に仏法僧の三宝 を説いた日。禁酒日) 7月28日 カオパンサー 入安吾(タイ全土) (この日から雨季の3ヶ月間、僧侶は外出を控えて僧院内での修行に入る。タイの男子は この時期に出家して短期間仏門に入る場合が多い) 7月27〜28日 ロウソク祭り(ウボンラチャタニー) (カオパンサーにちなんで、お寺にロウソクを寄進するためにロウソクのパレードが 行われる。数メートルの高さのロウソクなど、さまざまなロウソクが登場する)
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近隣国情報
インドネシア 6月7日にインドネシアの総選挙が終わりました。この情報を記入している時点(6月10日)での開票率はまだ僅かに5%です。スカルノ初代大統領の長女メガワティ女史率いる闘争民主党が圧勝のようです。しかし、選挙後の連立工作がどうなるのか。スハルト元大統領の不正蓄財弾劾や経済破綻の修復、東ティモール住民投票(8月8日)など新政権の抱える問題は目白押しです。2億人の人口を擁する多島・多民族国家インドネシアの再建は、一筋縄ではいかない難しさがあります。新政権の動向に注目です。
カンボジア フンセン首相の息子がアメリカの陸軍士官学校を卒業。卒業式には首相自らプライベートでアメリカに出向きました。フンセン首相は、この件に関して報道陣にインタビューされるのを避けて、帰国時にはベトナムのホーチミンシティーに降り立ち、軍用ヘリコプターで直接にプノンペンの自宅に戻るほどでした。親馬鹿ぶりを揶揄されるのを極端に嫌がっているようです。 アジアの有力者の子弟には、親の七光りで欧米に留学する子供たちが多いのですが、留学先での馬鹿息子ぶりも伝わってきます。ネパール国王の息子がロンドンで麻薬遊興で検挙されたり、。 さてフンセンの息子は如何だったのでしょうか、というふうなことを書かれるのが嫌なのでしょうね。
ベトナムなど フンセンの息子の話の次に出すことに特別な意味はないのですが、秋篠宮が日本の皇室としては初めてのベトナム訪問などの東南アジア歴訪の旅にでています。タイにも7月初旬に訪問します。
ビルマ(ミャンマー) 1990年5月の総選挙から9年が経ちました。圧倒的な勝利を得たNLDに政権移譲は行われていません。ミャンマー軍事政権はインドネシアのゴルカル型の政権維持を画策していると言われていますが、今回のスハルト政権崩壊から総選挙、建国の父スカルノの娘メガワティの勝利に至るインドネシアの政変をどのように見ているのでしょうか?このところ軍事政権は中国への接近をより明確に出しています。
メコン川流域国 このところアジア開発銀行(ADB)やUNDP(国連開発計画)、日本のODAによるメコン川流域の大型開発計画が目白押しです。かつての開発のように環境無視・住民無視の開発はゴメンと地元住民運動も起こり始めてきました。流域国と大国の思惑が錯綜しているようです。 |
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オーストラリア情報
こちらオーストラリア・ゴールドコーストはすっかり秋っぽくなってきました。食べ物がおいしく感じられるようになり、ウエイト・コントロールに気をつけないと、あぶない・あぶない。これは思うに夏が暑すぎて消耗した体力を補うための自然の行動ですね。
さてこれからはオーストラリア北部の熱帯地方の雨季が終わり、撮影に訪れるには絶好の季節となります。さらに野生の動物たちが盛んに活動を始めるので、撮影のチャンスが増えます。もちろん人間たちだって芸術・スポーツの秋ということではりきり出すのであちこちでお祭りやイベントが開催されます。秋は最高の撮影シーズンというわけです。 さて今月もオーストラリアの秋ならではのおもしろいネタをお届けしましょう。
1. ファイア・マネジメント オーストラリアには山火事が大変多い。これはユーカリの木がたくさん油分を含んでいて風が強いとこすれあい自然発火するため。ある広大な国立公園ではパークレンジャーが衛星写真を見ながら計画的に公園の野焼きを行う。これはファイア・マネジメントと呼ばれ、下草を焼いておくことにより、大規模な山火事になるのを未然に防ぐためだ。実はこの知恵は何千年も前から先住民アボリジニによって行われていた。パークレンジャーはヘリに乗ってピンポン玉のような発火剤を投下してより近代的に行っているというわけだ。あっと言う間に一面が火の海になるので見ていて怖いくらい。
2. カンガルーの生きるための知恵 問題。カンガルーの妊娠期間は?実はカンガルーの母親が住んでいる環境が日照りなどで水・食糧がなくなり厳しくなると、胎内のまだ赤ちゃんの形にもなっていない細胞は分裂を停止させることによって自然に生まれでる時期を調整するのです。従ってカンガルーの妊娠期間は一定ではなく、こうすることで種の保存を図っているわけ。問題その2。カンガルーは泳げるでしょうか?正解。泳げます。カンガルーは天敵ディンゴに襲われると水の中に飛び込んで、犬かきで追ってくるディンゴを自由になる前足を使って沈めて溺れさせてしまうのです(ディンゴはカンガルーと違って泳いでいる間前足が使えない)。賢い!
3. オーストラリアで唯一のルビー鉱山 オーストラリアは世界中のダイヤモンド産出量の何と約3割をたったのひとつの鉱山で産出しているほど、世界に名だたる宝石の産地。そのオーストラリアで1979年に先住民アボリジニの話から偶然ルビーの鉱脈が発見された。ルビーの産地は世界中をみてもダイヤモンド産地とは比較にならないほど少なく、またその多くが戦場や政情不安など危険地帯にあるため、ものによってはダイヤよりも価値があるとされている。このルビーの鉱脈はまだ本格的な採掘が行われておらずひとりの男が手で採掘しているだけだが、ヒーリングストーンの専門家によると他の宝石にはない素晴らしいヒーリング効果があるという。
4. クジラの出産 これから冬にかけてオーストラリア各地にはザトウクジラ、ミンククジラなど様々な種類のクジラが出産のためにやってくる。オーストラリア南岸には希少種に指定されているサザン・ライト・ホエールが出産のために毎年訪れる湾があり、ここで10年にわたってクジラの出産を見守り続けている人がいる。野生クジラの出産シーンは今までに一度も撮影されたことがないが、クジラの方は彼が泳いで近づいてきても逃げないようになってきているので、彼が出産シーンを目撃するのもそう遠いことではないかも知れない。この近くのアボリジニの部族にはクジラとコミュニケーションができる人がいるという噂もある。
5. カミング・オブ・ザ・ライト・フェスティバル オーストラリアのある熱帯島嶼地帯に住む先住民族はかつて不思議なカルティシズムの宗教を信仰する首狩り族であった。その長は権力の象徴であり時として不思議な力を発揮するときに炎のように輝いたという石を持ち、エジプトと同じミイラ作りの技術があったという。1世紀ほど前にこの地域にロンドン・ミッショナリーの宣教師がキリスト教を伝えた。彼らの熱心な布教活動により先住民たちは今日、敬虔なクリスチャンとなっている。このキリスト教の伝来を当時のままに再現し、祝うのが毎年7月1日に行われるカミング・オブ・ザ・ライト・フェスティバル。彼らの勇壮な伝統舞踏が見られるチャンス。
6. ドラゴン・サーチ・プロジェクト オーストラリアの海というとまず連想するのがグレートバリアリーフのサンゴ礁。しかし広大なオーストラリアは海の中も多彩。ずっと南の冷たい海の中にはジャイアントケルプという高さが30m近くにもなる海草が生い茂り、さながら海底のジャングル。この海域にはリーフィーシードラゴンという非常に珍しい形をした美しいタツノオトシゴがいて、これが観賞魚としてとても高く売れるため、密猟されている。このままでは種が絶滅する危険さえあるため、政府と民間ダイバーたちの協力体制のもとで、ドラゴン・サーチというプロジェクトが発足した。以前に紹介した手がある魚ハンドフィッシュもこのあたり。
7. 海の中の滝 オーストラリアの北西部熱帯はいまだに人跡未踏の地がある秘境地帯。このあたりの海岸は潮の干満の差が10m以上あり世界で2番目の潮汐差。このため湾の入り口が狭くなった場所では海面に差ができて潮が濁流のように流れ出す。もっともすごいのはリーフ(海底から一段高くなった浅瀬)のところで見られる「海の滝」。リーフから流れだそうとする引き潮が(普通ならば徐々に流れ出して海面の高さが一定に下がっていくのに)あまりにも早すぎて間に合わず、海面の高さが違ってしまい、その境目で海の中に滝ができてしまうという現象だ。
オーストラリア情報のお問い合わせはGPA東京営業 築山または提携コーディネーター 電話 : +61-7-5571-2725, FAX : +61-7-5571-276, 担当ミノワまでどうぞ。 E-mail : opworkvs@fan.net.au
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