GPA News Letter Vol.51

 

『ナナのゴーゴーダンサーと日本人…』 by Michi

 秋葉原での殺伐としたニュースを見ると日本も安全な国ではないのかなと、いたたまれない気持ちになるが、タイ・バンコクでも5月の下旬、日本人男性が繁華街ナナのゴーゴーバーで働くダンサーと口論の末、ダンサーを殺害して、日本人は2人が住んでいたコンドミニアムのベランダから飛び降りて死亡した。この事件を、バンコクに住む僕の友人の多くはどう感じたか?“またか…”である。日本人が犯罪や事件に巻き込まれた話をときどき聞く。タイは『仏教の国』で『微笑みの国』だから安全だろうと思われがちだけれど、殺人や強盗事件は日本の何倍も多い。トラブルに巻き込まれた邦人の援護件数が世界一なのは15年連続で『在タイ大使館』だったりする。 (2007年 外務省統計)

 ゴーゴーバーで働いているタイ人ダンサーの多くは、貧しいタイ東北部の田舎から来て懸命に働いている。日本人は特に『タイ人月収の何倍もの現金を持ち歩くお金持ち』だと思われている。『日本人はカモだ』と言い切ったゴーゴーダンサーも繁華街ナナにはいる。そこへ、サンダル、短パン、ウエストバック、くびから最新のデジカメを下げて。もう一度考えて下さい。《そのスタイルでは隙だらけですよ!》と。ちょっとした気のゆるみから事件に巻き込まれるかもしれないのです。
 タイという国では、旅の開放感とタイ人ダンサーのにこやかな笑顔で、つい気をゆるめがちになる。すりや置き引きは、人通りの多い繁華街、空港、日系高級デパートなどでよく被害に遭う。先週、ゴーゴーバーのカウンターの上に高級ライターと携帯電話を置いて飲んでいる日本人を見かけた。タイの感覚でいえば“どうぞ持っていってください”と言っている様なものだ。新品の携帯電話一台、デジカメ1台がタイ人の平均月収1ヶ月分に相当する。一瞬の“悪事”で、タイでは1ヶ月暮らせる。盗まれた携帯電話の小さな ICチップ抜かれてしまえば二度と出てくる事はない。通りの土産屋では、サバイバルナイフ、日本刀のような刃物が簡単に買える。これはタイでは日常の事。タイで盗難に遭って警察に駆け込んでも被害届を書いて終わり。殺人事件でもない限り本格的に捜査をしてくれる事もない。タイは異国。『自分の身は自分で守り、気をつけるしかない』。犯罪に巻き込まれないためには、“日本に居る時よりちょっとだけ多く周りに注意して”。その気持ちだけでもだいぶ違うのです。タイ人の中に『よくない人』隠れている事をいつもお忘れなく。

せっかくタイに来たのに、嫌な思い出からタイを嫌いになってしまうのは悲しい。
楽しく遊べば、ゴーゴーバーは田舎出身の純朴なダンサー達と出逢えるいい場所ですから。