仏歴2550年(2007)のバンコク風景
先月11月、1年ぶりに日本に帰り、日本では買い物をする眼差しが厳しくなっているのをひしひしと感じました。スーパーで、“賞味期限”と“生産地”を細かくチェックしながら買っているオバさんたちを眺めていた私は、かなり不審だったかもしれません。新宿で食事をした時には、辻々に警察官がいて、週末はもっとたくさんいると聞かされ、たった1年間でも、日本はだいぶ変わったのだなと実感しました。
タイでもこの1年で大きく値段が上がったのはガソリン代です。今月なら1リットル=30バーツ(110円)以上です。日本よりはまだ安いのですが、タイの物価が日本の1/3ぐらいなので、感覚的には1リットル=300円ぐらいになります。この影響で一番安い路線バス料金が、2年間で倍の7バーツ(26円)になりました。タイの会社は通勤費自腹ですので、値上げ分は“給料目減り”です。屋台の焼き鶏も、25バーツから30バーツに上がり、気持ち小ぶりになった様な気がします。つくね焼きの玉も小さくなり、果物屋台のスイカは明らかに小さくなりました。季節が乾季でスイカ自体が小さくはなるのですが、それにしてもです。繁華街の雰囲気もだいぶ変わりました。日本人観光客がまばらになりました。接待で飲んでいる様なスーツ姿の日本人もあまり見かけなくなりました。ホステスとおしゃべりにかかるドリンクチャージが100バーツから150バーツになり、以前なら1バーツ=3円でしたから300円、今は円安の影響とドリンク代の値上げで1バーツ=4円で600円です。日本から来る人にとっては値段が倍です。客が減り、店はドリンク代を上げてその分回収しようとしてさらに客が減りと、負のスパイラルです。タイのホステスと朝まで過ごしてチップを渡せれば、日本と同じぐらいの値段だったりします。
今、タイの大きなデパートは、入り口にある金属探知機のゲートをくぐってチェックを受けないと中に入れません。地下鉄に乗る時には、全員カバンを開けてのチェックがあります。以前は“おだやかで微笑み国”だったタイも、ここ何年かで急激に変わりつつあります。
タイはそんな中でも少しずつ良くなるような気配があります。仏教国のタイですがショッピングセンター前には大きなクリスマスツリーが飾られ、華やかな雰囲気です。今年になってデパート、大規模ショッピングモールも次々にオープンして、日本食、日系の焼肉店、日系のハンバーガー屋さんには30分待ちの行列も出来ています。為替も少しずつ円高に向かいつつあるようで、原稿を書いている今日のレートは1万円=3100バーツとだいぶ円高なりました。タイ人の友達には“そのうち何とかなるよ”と言われたりしますが、そんな気持ちが大切なんだろうなと思います。今年一年を振り返ってみると、明るいニュースと言えば国王生誕80周年式典が盛大に行われ、それと併せ“日タイ修好120周年”記念のイベント年でした。表面的には変わっても、おだやかであっけらかんとしているのはタイ人です。南国の太陽と青い海は何も変わりません。来年も今年以上に皆様に来て頂けるようお待ちしています。
来年もまた、良い事がありますように。 2007/12 michi
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