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The 49th content
4.タイで想う日々 匠武
5.タイのエコロジー Teru
6.仏歴2550年バンコク風景 Michi
7.面白情報 KAZU
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1、回転語論争
日本では「ブラッド」の邦題で8月に公開されたルーシー・リュー主演のセクシーアクションホラー「RISE:BLOOD HUNTER」。タイでは11月に公開されましたが、そのタイトルをめぐってちょっとした論争が巻き起こりました。
タイ語には「回転語(カム・プワン)」というものがあります。前後の音節の頭音と韻を入れ替えると違う意味になってしまう言葉のことで、直接表現できない下品で卑猥な言葉(多くは性的なもの)になるよう作って遊んだりします。古い時代、回転語にした際に下品な意味を発生させる言葉は目上の人に提出する書類に使用することができず、わざわざそうならないように言い換えていたといいます。
さて、当初予定されていた「ブラッド」のタイ語タイトルは「ピー・グラチャーク・フア(頭を引っ張る幽霊)」。ところが、三語からなるこの言葉のうち、一番目と三番目の単語の頭子音を入れ替えると、「旦那(夫)を引っ張る×××」というとんでもなくお下劣な言葉になるため、各方面からどういけないのかという具体的な表現がないまま「意図的にやった」との批判が相次ぎました。これに対し配給会社は「単なる偶然。映画のワンシーンからタイトルをつけた」と主張。その意図が見え見えにもかかわらず、証拠がないだけに議論は平行線をたどりました。結局、配給会社側がタイトルを「…グラチャーク・フア(頭を引っ張る…)」と一語削除することで落ち着いたのですが、この論争は連日にわたって新聞紙面を賑わし、配給会社の思惑通り、相当の宣伝効果を引き出したようです。
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2、第三のトイレ
「第三の性」あるいは「第二種の女性」などと言われたりするタイのオカマちゃん達。彼ら(彼女たち)は普通の男女と同じような権利を世の中に求め、その社会進出ぶりでタイはまぎれもなく世界有数の先進国といっていいでしょう。ただ、世の多くの決まり事が男と女で線引きされている以上、彼ら(彼女たち)も当然そのどちらかに入らねばなりません。男から女に変身するオカマちゃんたちは普通の女性と同じ待遇を求めるわけですが、中には男でも女でもない「第三の性」を声高に主張する人たちがいます。そんな人たちの希望に沿ったものなのでしょうか、東部ラヨン県ルムマハーチャイチュムポン寺には、オカマちゃん専用のトイレがあります。案内板の図柄は半身男に半身女。人権意識に沿った配慮なのかもしれませんが、普通の女性になりたいオカマちゃんにしてみれば、逆に差別されているような気がしたりはしないのでしょうか。微妙な問題です。
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3、吸い付きナマズ大繁殖
タイで「プラー・ドゥー」「プラー・テーサバン」と呼ばれる外来種の吸い付きナマズ(SUCKER CATFISH)が北部を中心に繁殖を続けています。日本でもプレコと呼ばれて熱帯魚マニアに人気があります。小さいうちは水槽のかわいい掃除屋として重宝するのですが、大きくなるとだんだんグロテスクになってくるため、沼や川に放流してしまう人が多いようです。水底に産みつけられた他の魚の卵まで食べてしまうため、早急に手を打たないと生態系に悪影響が出るとの懸念が出始めました。原産地の南米ではプレコを食べるそうですが、タイではまだ食用とはなっていません。現在、食用にするための研究はおこなわれているようで、近い将来、プレコ料理が食卓に上るかもしれません。
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4、看板猿
東部ラヨン県バンチャン村で、焼き鳥屋台の店番をするサルが人気者になっています。サルの名前はノンホイ君。屋台の経営者であるノップさんが、生後5カ月のころにカンボジア人から引き取り、その後三年間店で飼い続けているそうです。カンボジア人はノンホイ君をかごに入れて飼っていたのですが、ノップさんは引き取ってすぐにかごから出してやり、ほとんど悪さをしないためつないでいた鎖も外してしまいました。やがて、店の売り物を置いてある台がノンホイ君のお気に入りの場所になり、店の前を人が通るとキーキー声を上げて客引きをするようになり、客が立ち止まるとすぐに店の奥にいるノップさんを呼びに行くようにもなりました。ノップさんは一日中店番をする必要がなくなり、また、ノンホイ君に店番をさせていた方が客がよく来るようになったということです。
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5、村の人気者
ブタに比べるとイノシシは人に慣れにくいと言われますが、ナコンラチャシマ市のパイトゥーンさん(44)が飼っているブンロート君(6カ月、雄)は特別。家の中でまるで我が子のように振る舞っています。パイトゥーンさんはもともと家の外でイノシシを飼っていたのですが、7匹の子供を産んだ雌イノシシが次々にその子供たちを踏み殺してしまいました。辛うじて息が残っていた一匹を助け出して介抱し、育て始めたのがブンロート君です。自分の命を助けてもらったことを知っているのか、すっかりパイトゥーンさんとその奥さんになついてしまい、大型犬並みの大きさになった今でも同じ布団で寝起きをともにしています。食べるものも人間と一緒で、ブンロート君の好物は卵入りのチャーハン、菓子類、ランブータン。パイトゥーンさんが買い物や散歩に出る際は必ずお供につきそうので、今ではすっかり村の人気者になりました。
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6、コレラにご注意
感染症は雨季や暑季に多発するもの。かなり涼しくなってきたから魚介類を食べるにはいい季節だなどと油断しないように。今年、タイでは例年になくコレラが多発しており、11月半ばまでに東北部を中心に既に800人近くの感染例が報告されています。中でもその感染源として疑惑の目を向けられているのが赤貝(ホイ・クレン)。消費量の多いもっともポピュラーな貝ですが、隣国のラオス政府はこのほど、タイへ出稼ぎに出ている自国の労働者や買い物客に対し、タイから赤貝などの魚介類を大量に持ち帰らないよう通達を出しました。ビエンチャンの対岸にあるノンカイでは赤貝の価格が暴落しているそうです。
ビールのつまみに赤貝が欠かせないという人の多くは、ジューシーな赤い体液がほどよく残っている半ゆで・半焼け状態がいちばんうまいといいますが、コレラ騒動が収まるまでは徹底的に火を通してもらった方がいいかもしれません。“アオ・スックスック”と言えば通じます。
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7、格別の味
中部アントン県ラートペット寺の火葬場から、遺体を燃やすための鉄網が盗まれる事件があり話題になっています。鉄網は数十センチ四方の正方形のものが二枚セットで人間一体分の台になっていますが、このうち手前の鉄網だけが何者かによって持ち去られました。盗まれた鉄網は使用された直後のもので、お守りに念を込めるなど何らかの儀式に使うためか、食堂を経営している人に転売するために盗まれたものとみられます。寺が建立されて三十年、こんな事はもちろん初めてだそうです。
タイでは一部商人の間に、人間を焼いた網を使って食べ物屋を開くと繁盛するという言い伝えが残っているそうです。調理器具は長く使い込んで馴染んでくると料理もおいしくできるようになるそうですが、確かに長い間遺体を焼き続けてきた網で食べ物を焼くと、格別の風味が出そうな気もします。もちろん、そうと知らずに口に運べばのことですが。
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8、後始末
タイでもっともロマンチックな風物詩として知られるローイクラトン(灯籠流し)。今年は11月24日が陰暦12月の満月の夜となり、全国各地の水辺が大勢の人出で賑わいました。ひと昔前までは安手の発砲スチロール製のクラトンが目立ち、お世辞にも美しい光景とは言えませんでしたが、最近は環境保護のためバナナの葉で作ったものが多く、より一層ムードのある祭りになってきました。原油高で発砲スチロールの価格は上昇しているでしょうから、自然派クラトンの浸透は経済的にもメリットをもたらしているようです。
さて、とかく美しい側面ばかりが強調される灯籠流しですが、実は祭の夜、殺人や傷害に発展する男女のもめ事が起きるなど、非常に多くの事故が発生します。また、金運を願う多くの人がクラトンにコインを乗せて水に流すため、当日夜、あるいは翌日になるとそのコイン目当ての人たちが沖に繰り出し、コイン集めに精を出します。まだ泳げぬ小さい子供たちも多く、今年もラヨン県で二人の子供が溺れて意識不明の重体になりました。
今年バンコクで回収されたクラトンの数は前年比8%増の109万個。イモ製やパン製も含めて自然派のクラトンは15%増え、発砲スチロール製は27%減少したということです。
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空へ流す鐘楼コムロ
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9、浜辺の掃除人
東部ラヨン県のビーチで日々ゴミ拾いに精を出す西洋人男性がいます。デンマーク出身のイェンス・ポールセンさん、59歳。タイを初めて訪れたのは今から30年前。そこであるタイ人女性と知り合って結婚し、10年ほどデンマークで生活をともにしました。その後、里心のついた妻が故郷に帰りたがったため、石油採掘技師の仕事を辞してタイに移住、ラヨン県のナムリンビーチ近くに家を建てて新しい生活を始めました。最初はビーチで観光客に飲み物を売る妻の仕事を手伝っていたのですが、ビーチにゴミが散乱していることに心を痛めて自主的に空き瓶やビニール袋などのゴミ拾いを始めました。やがて集めたゴミをきっちり分類すれば業者が買い取ってくれることをタイ人に教えられ、いつのまにかゴミ拾いが生業になってしまったそうです。イェンスさんは地元民から“イェンおじさん”と親しまれ、もうかれこれ二十年以上も浜辺でゴミを拾い続けています。何よりの楽しみはゴミを売ったお金でお菓子を買い、隣近所の子供たちに配ること。イェンスさんと同じ村に住む子供達は、毎日がクリスマスという夢のような日々を送っているのです。
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10、裸おやじとブリトニー
少し前、日本の某日刊紙に「タイの女子高生の間でノーパン大流行」という記事が載せられ話題になりました。事の発端は南部ナコンシータマラート市内で起きたバイクの転倒事故で、三人乗りしていた女子高生がいずれもパンティーをはいておらず、驚いた警官が事情を聴取したところ、彼女たちが通う高校で一部の女子の間にノーパンや陰毛染めが流行していることが発覚したというものです。警官がそれを上司に報告し、さらにこの顛末をかぎつけたのかリークしてもらった地元紙が(タイでもやはり新聞社と警察は持ちつ持たれつ。犯人逮捕の瞬間がよく新聞に掲載されます)オーバーに書き立てたためちょっとしたニュースになりました。ここで放っておけばいいものをわざわざ文化相まで出てきて「タイらしからぬゆゆしき問題である」などと発言したためよけい騒ぎを大きくしてしまい、まるでタイ全土の女子高生の間でノーパンが大流行しているかのような印象を与えてしまったようです。実際はごく一部の、それも田舎の不良っぽい女の子が、“下着を身につけていると不快になる”ブリトニー・スピアーズやリンジー・ローハンなどお騒がせハリウッド女優の猿真似をしていただけで、バンコクの街中を女子高生がノーパンで闊歩しているわけではありません(確認のしようはありませんが)。
逆にタイのある女優さんは、日本の女子高生の間で流行しているノーパンがタイで流行るのは好ましくないという意見を新聞に載せていました。映画「バベル」の菊地凛子演じる聾唖の女子高生が喫茶店でスカートの中を男にみせるシーンをみて、日本でもノーパンが大流行していると思いこんだらしいのですが、そんな勘違いが起きてしまったのは、映画のテーマがややわかりにくかったせいでしょうか、それとも菊地凛子の演技がそれほど衝撃的で生々しかったということでしょうか。
いずれにしろ、タイでも日本でも騒ぐほどにノーパンが流行しているわけではなく、勘違いはお互い様といったところです。
さて、実はタイにも、衣類を身につけていると不快になる有名人がいます。ラヨン県バンチャン郡に住むチャルームスック・スチラックさん(66)。服を着ると体がかゆくなり、息苦しさや倦怠感を覚える体質で、8歳のころから実に約60年間、ずっと上半身裸で過ごしてきました。ただ一度衣服を身につけたのはIDカード用の写真を撮ったときのみ。このときも写真を撮る直前にさっと服を着て、撮影が済むとすぐに脱いだそうです。仕事場が市場なので上半身裸でも特に問題なく、地元では“裸のおじさん”としてすっかり有名になっているため、散歩からデパートへ買い物に行くときまでいつも裸です。奥さんはこれまでにいろんな布地のシャツをプレゼントしたそうですがどれも肌に合わず、すべて恵まれない人たちに寄付されてしまいました。奥さんも、そして子供達も「本当に嫌なら別にいいんじゃない」と今ではすっかり達観しているそうです。タイはとても柔軟な社会です。正当な理由があるならば、裸のままで何の問題なく生活できるわけです。
はたしてブリトニー・スピアーズは60歳になってもタイの裸おじさんのように意固地にノーパンを貫き通すのでしょうか。あるいは「年をとると体が冷えるのよ」とでも言ってちゃっかりパンツをはいているのでしょうか。もちろん、その歳になるまでパパラッチが彼女を追いかけているとも思えませんが。 |


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