タイで想う日々!

                      by 匠武士

 

 

 

 

 

 

 

 

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 <AFCアジアカップ2007は予想外の面白さに!!>

 

4年に一度、アジアのサッカーナンバー1を決める国際大会、アジアカップが東南アジア4カ国開催で開かれた(7/7-7/28)。筆者は昨年12月の組み合わせで日本代表がヴェトナムのグループリーグに入った頃から浮き足立っていたのだが、日本も含め、開催4カ国でさえその注目度は極端に低い状況だった。ほんと見事なほど盛り上がってなかったのだ!

開幕戦は申し訳程度にバンコク。というのは、インフラ整備の遅れをアジアサッカー連盟(AFC)に指摘され「直さなければシンガポールに開催国を移すぞ!」と脅され、ようやく重い腰を上げたタイサッカー協会。そりゃ国立競技場のバックスタンドとゴール裏に椅子が設置されて無いとなれば問題でしょう(それまではコンクリートの地べたに座っていた!)。結果、タイは決勝トーナメントで割り振られた試合は準々決勝1試合のみ。せめて3位決定戦くらい誘致してみろよ!と叫びたくなる体たらく。タイへの仕打ち?はその後も続き、開幕セレモニーは一向に止まない雨の中でスタート。タタ・ヤンと言う東南アジアでも屈指の著名歌手を客寄せパンダに使うも、当日のバックスタンドは見るも無残、2割も埋まっていなかった。大会公式テーマソングはタイの人なら誰でも知ってる『I Believe』というヒット曲だが「3年落ちの曲を今さら!新曲作れよ!」とのブーイングは当然の反応。「交通渋滞&びしょぬれ」地獄を恐れ、筆者も開幕戦はTV観戦。「これはゲームも悲惨な結果か」との心配をよそに、試合は少々怪しいPKで先行したタイが格上イラクに1-1で引き分けるという上々のスタート。翌日からの各国グループリーグも驚きの結果が報告されることに。

今回の4会場の中で最大のサプライズ、最大の盛り上がりを見せたのは、筆者が現地観戦したヴェトナム・ハノイ会場(写真1)。初戦UAEに2-0で「勝ってしまった」ことでハノイは異様な盛り上がりに。スタジアムから流れてきた無法者バイク軍団がハノイ中心部に繰り出し、赤いヴェトナム国旗を振りかざしアナーキーに大騒ぎ(写真2)。翌日日本代表がカタールにまさかの引き分けの失態を演じてしまい、ゲストハウスの若造にも「ヴェトナム・ナンバー1、ジャパン・ナンバー2」とニタニタ笑われる始末。この時ほどあの赤い国旗を憎んだことはない。「共xアxども、調子乗るんじゃねえ!」、ヴェトナムの地にて自分に秘められたナショナリズムの根本に気づかされるとは思いもよらなかった。タイの王様・黄色シャツは着られても、あの赤色に星の共産主義シャツにはたとえファッションでも迎合できない!
最大の盛り上がりを見せたのはハノイ会場。2003年完成の真新しいスタジアム。


(ヴェトナム勝利!クラクションを鳴らし、ハノイの街を占拠するバイク軍団)

 

他会場ではインドネシアも(日本とWC最終予選で互角の戦いを演じた)バーレーンに勝利。タイでも優勝候補の豪州が初戦オマーンとまさかの引き分け。2戦目にはイラクに1-3と惨敗で大波乱。大波乱といえばインドネシア会場・サウジ-韓国戦での停電騒ぎにもびっくり。試合は20分間中断されたあと何とか再開されたが、「ここ確か決勝戦やる場所だったよね!」とTVにツッコミいれていたのは筆者だけではあるまい! 「今からでも遅くないからバンコクに決勝戦を!」と叫んだぞ! 

 そんななか一国だけ蚊帳の外だったのがAFC本部のあるマレーシア。初戦中国に1-5、第2戦ウズベキスタンに0‐5の極端な惨敗ぶり。最終戦のイランにはようやく「普通に」0-2で負けて、ある意味予想どおり?の3連敗で終幕。その後、クアラルンプールでは準々決勝、準決勝と大切な試合が続いたが、客席は閑古鳥が鳴いていた。主催AFCの面目丸つぶれ!?

サプライズ続きだった今大会も、最終的には4か国中ヴェトナムのみがグループリーグを勝ち抜けた。タイは第2戦オマーンに2-0で勝利し、最終戦の豪州に引き分ければトーナメント進出というところまで行ったが、豪州の「強引な力」に屈し、0-4で敗退。グループリーグ3位で大会を終えた。この豪州戦、雨の中、筆者も観戦したが、タイは終始ゲームを互角以上に進めていた。

(タイ・豪州サポーターの記念写真、微笑みの国タイらしい風景)

ヴェトナムのように「全員自陣に下がって、攻撃はカウンター一本」のような旧来からの形ではなく、細かいパス回しと速い動きで攻撃を組み立てるスタイル。観戦中タイ代表に洗練された日本代表の姿を重ね合わせる瞬間も度々あった。ただ「決定機にゴールを決められない」ことまで日本の真似をする必要は無かったがノノ。最後の最後で涙を呑んだタイには今年12月、タイのコラート(ナコンラチャシマ)で行われる東南アジアのオリンピック・SEAゲームで他国を圧倒してサッカー6連覇を達成して欲しいものである。

(雨のバンコク・ラジャマンガラ会場。豪州戦でようやくほぼ満員状態に)

4カ国共催ということで当初は盛り上がりに欠けると思われたが、東南アジア独特の気候を味方につけた開催国が面白いゲームをたくさん演じてくれた。次回のアジアカップ(2011年)は中東・カタール開催が有力視されているが、今大会がアジアカップの歴史の中でもとりわけ面白く、記憶に残る大会になったことは、タイ在住者としても嬉しい限りである。

 

匠武士 タイ愛好家 HPタイで想う日々 
http://www.taideomou.com/

 

 

 


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Vol.48の内容  

ゴラゴットのASIA News  タイ現地新聞より

ASIA の街角から 上流家庭VS一般庶民

匠武士のタイで想う日々 「AFCアジアカップ2007」

「お守り人気爆発中!by Michi

『タイの自然』 by Teru

 

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