|
by 匠武士 |
|
|
|
2006年の主役は王様!
いや、書けない訳ではないのですよ! 芸能・エンタメ班の筆者としては。近頃のタイポップ絵巻in JAPANを。
まずは世界に誇るアイドル製造工場ジャニーズに大抜擢を受けたゴルフ&マイクがジャニーズ初の国際ユニットKitty GYMへの参加! 快挙! 続いて、誰が名付けたのか「エロカワ番長」タタ・ヤンは日本で2ndアルバムを発売、クネクネ、ドッカーンな人造ボディで来日プロモーション、タイ本国も呆れるぶっ飛びセクシー路線を突っ走ってます。同じ2ndアルバム発売なら清純派歌姫Palmy(パーミー)も負けてません。2年前の彼女の来日公演から現在のT-POP潮流が始まったのですから。彼女も11月の東京公演を決め、日本盤CDをリリース! つい先日9月の3連休に行われたタイフェスティバル大阪は過去最大規模に。大物歌手パラポンを招いて、東京だけでなく関西でのタイフェス定着を印象付けたばかりです!
でも、でもですね、やっぱり今のタイを一番象徴する「旬な」お方は、何といっても恋は水色、タイは黄色、今年で在位60年、現存する王族・皇族の中で世界最長、タイ国民の誇りと敬愛を集めるラーマ9世・プミポン国王陛下、そのお方でありましょう。
この6月、在位60周年記念式典が世界25カ国の王族・皇族を招き、バンコクで盛大に行われました。王様の声を聞きたいと宮殿前に集まった国民の数は50万人! この式典が(自国も出ないのに)タイ国民が熱狂するサッカー・ドイツWCと完全に重なっていたものですから、まさに国全体が毎日お祭り騒ぎ。タイはWCを地上波で全試合TV放送。開幕戦など全チャンネルぶち抜きで生放送という、サッカー好きの筆者でもカルチャーショックを受けるほどの熱狂ぶりでした。
そういえば、このとき日本のWC初戦が、王室御座船(ロイヤルバージ)の日程と重複。タイの全チャンネルが華やかな行事を放送するそのウラで、試合は日本が豪州に1点リードのまま終盤へ。予定通りタイのTVに日本代表の姿が映し出されたのは試合終了10分前、すなわちあの「悪夢の大逆転劇」の寸前だったのです! まさに天国から地獄。いろんな意味で6月12日は在タイ日本人にとっても忘れられない1日となったのであります。
とはいえ、この行事に参加された王族・皇族の中でも、日本の天皇皇后両陛下はひときわ高い注目を浴び、日本とタイの親密さを強く感じました。これは本当に光栄で、在タイ日本人として大変嬉しく思いました。
思えば今年のタイは不名誉なニュースから幕開けました。 タクシン首相一族が、オーナーの企業株をシンガポールの企業に売却し巨額の富を得、その際の課税を免れるために新しい政策を作ったという疑惑が持ち上がり、大規模な反タクシン運動が起こったのです。 結果、下院は解散、自らも退陣の意向を示しつつもタクシンは暫定首相に居座り、下院のやり直し選挙も不透明のまま、タイは政治的空白状態へ。 そして、ついに9月19日政変……むろんここでも最後は王様、その図式は変わらなかった訳ですが。
6月の式典はいわば王様フィーバーの序章でした。その後も定番の黄色シャツに加え、60周年にちなんだ60バーツ札発行など王様商品人気はうなぎ登り。8月の王妃誕生日(母の日)には王妃カラーである水色のシャツも売れ始め、あのiPodにも王様バージョンが登場など枚挙に暇のない「王様特需」の日々が続いています。
仮にCDを100万枚売る歌手が登場しても、その話題など足元にも及ばないでしょう。政治でも経済でも、そして国の統治という点でも王様は最大のけん引役となっているのです。このお祝いムードは12月5日の国王誕生日で頂点を迎えるのではないでしょうか。
結局2006年、いやタイで言う仏暦2549年は、王様で始まり、王様で終わる年。どんなスーパースターもかなわない、王様が宇宙的存在であることを再確認した年になりそうです!
匠武士(タイ・サブカル愛好家)HP「タイで想う日々」→こちら |
|
VOL. 45の内容 Vol.45
Top 在タイ20年 ジャーナリストM.Kさんの「クーデター」 |