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タイの裏情報 坪井特派員 【就職】 キャリア
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駐在人時代の話しです。元の会社は従業員1.800人でした。そして一年間に退職する人も同じく1800人でした(1回転)。会社の待遇が悪いから?違います。幹部の上位100人くらいは割合定着しているのですが下位の一般社員が1回転以上するのです。理由はいろいろあります。待遇…これはタイの大手中小を問わず通勤手当無し、住宅助成金無し、福利厚生は雀の涙ほどの社会保険だけです。従って社員が我が社を選ぶ最大の理由は、@職場が家から近いことA何となく自分にも出来そうB無し……でした(下位社員です)新規の支所を作るので一般従業員を200名採用する時のことです。私が指揮を取って人事部に採用面接の場所や日時や採用広告のことを指示しようとすると、人事部長のタイ人は『MGR!採用面接の告知は立て看板で充分です。場所は学校の校庭で充分です。生徒用の机を50台くらい借りて並べておくだけでOKですよ』私は『?????????』でした。そんな安易な…そして面接日当日、学校へ行って見ると何と校庭を埋め尽くすような人人人です。 正確に数えられませんが多分2000人以上居ました。並ぶことも無く何となく溜まっていて 会場の体育館に近い人から順番に入って来ます。履歴書…当然必要ですが前もって準備をして来る人などは皆無です。当日来た人に履歴書の紙を渡してそれを書き終わった人が、空いてる机の前に座り1人あたり3分の面接です。私はその前から不安な予感があったので、予め面接官(社員)のアンケート用紙を配りました。内容は応募動機でした。 その結果は@家から近いから…70%A何となく自分にも出来そうな仕事だから30% 他の答えは無しでした。私は面接官の監督をしていましたが、時々面接官が私を呼んで 『MGR!この子はどうですか?細くて美人ですよ』と大きな声で呼びます。そのあたりから私も逝ってしまい『そうだな…ちょっと立って見ろ…クルッと回って見ろ』とか云ってました……。元から有る会社側の採用基準もあるそうなので見せてもらうとこう書いてました。『@伸長150cm以上A笑顔が良いこと』だけでした。一般従業員の採用はこういう状況でしたが、エリートさん(大卒)の採用方法は全然違います。MGR職(エリートさん)の採用面接状況の報告です。先ずタイは日本以上の学歴社会です。大学進学率は10%強という状況なので大卒者はエリートに間違いありません。一般従業員は先回報告したように近所の学校の校庭が面接会場でしたがエリートさんは全く違います。本社会議室にご招待申し上げて一人づつの個人面接となります。その時の状況を報告します。私『この会社を志望した動機は?』応募者『はい、外資系それも日本の会社であることが魅力です。この会社でキャリアを積んで自分を成長させたいのです。それに日本での研修もあると聞いたので。』私『!!???』履歴書を見ると、未だ25歳なのに過去の職歴は○○インターナショナルM・○ヨタ自動車M……何と過去に3社を渡り歩いていました。私『3社で働いていたのですか?』応募者『はい!有名な外資系3社で働いた実績が有ります!主にマーケテイング部門です!』私『??何で辞めたのですか?』応募者『はい!既に3社でのキャリアを積み経験を重ね成長出来たからです!』私『!???????そうですか…』としか言いようが有りませんでした。私の会社ではエリートさんだけを対象とした日本研修(半年間会社持ちで日本の各支社へ研修に出します。給料も出ます)恐らく志望動機はこれが殆どだったようです。しかし半年間の研修が終わって帰国すると速攻で退職する人が続出、あんなに張り切って研修して会社も研修だけじゃなく観光もさせたのに…会社の仕事が面白く無かったのか…などと対策会議までしてましたが、実態は全然違いました。彼等は退職後に速攻で他の外資系会社を面接し『私は○○社で半年間の日本研修に派遣されました!及び○○社で………』と宣伝したそうです。要するにキャリアが豊富であること、日本に研修で派遣されるほど優秀であることなどで履歴を埋めることが彼等の成長(待遇向上)の証なのです。考えてみると私の会社の人事部長(タイ人35歳)も過去に5社での勤務経験です。彼が私に『Ryuさんは、この会社で何社目ですか?』と聞くので私は自信を持って『いや私はこの会社に20年勤務してるよ』と言うと彼は『?????!』という目で不思議そうな顔をして『えっ?何故20年も居るのですか?』でした。20年も勤務して本社の取締役にもなれないのか?他の会社からの誘いも無かったのか?20年も同じ業界それも同じ会社に居て何をしていたのか?という目でした。要するにそういう人間は能力も無く評価されないので同じ会社に留まっているのだ…という論理です。日本との違いを痛烈に感じた出来事でした。それ以来同じ質問をされても勤続20年です・・とは言わないようになりました。 |
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