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発行責任者 築山政雄 

2002.8.15

アメリカ/フランス/東南アジア/福岡/東京


 

  さて、今年もやってまいりました。雨の季節です。日本では、梅雨もとっくにあけてこれから夏本番、というときにタイでは11月の雨期終了を目指して、徐々に降雨量が増えて行きます。1日中降るわけではないし、気温も暑期よりは下がるので、過ごしやすいのですが、自転車通勤の僕にとっては頭のいたい季節です。この雨のおかげで農業大国タイランドになったのだから文句も言えないのですが、、。もちろん、この雨は撮影にも影響してきます。タイの代表ワットアルン。「暁の寺」と呼ばれるだけあって、夕日が落ちる頃がちょど塔と夕日が重なって一番きれいな絵になります。しかし、雨が降りやすいのも丁度その時、、、夕方なのです。普通の時間の撮影ならば、雨が降ってもしばらく待てば大体はあがってくれるのですが、夕方の撮影などと時間限定の撮影となると予備日を準備しておいた方がいいかもしれません。

さらにこの時期の最大の敵は「渋滞」。普段から有名なタイランドの渋滞。これにスコールがドーット降ると、その後からなぜか突然渋滞のひどさが倍増します。あちこちで道路が川のようになり、町中のタクシーの「空車」のランプも消えてしまいます。ディレクターさんに「次の目的地まで何分で着くの?」と聞かれても、正確に答えることはできません。すいていれば15分で着く所を、朝夕のラッシュ時だと1時間、とここまでは予想出来ますが、ここでさらに10分でもスコールが降ろうものなら、さらに1時間半、2時間と変わってきます。雨が降るか降らないか、までは予想ができないので、まん中をとって「1時間ちょっとぐらいです、、、」と言葉を濁すのが精一杯です。

渋滞解消を期待されて出来た高架電車も、まだ完成していない地下鉄も、元をとろうと料金設定が高めになってしまいます。そうなってくると庶民は見向きもしません。始点から終点まで2時間ぐらい乗っても一律3、5バーツ(約10円)の庶民の味方「赤バス」がいるからです。赤でなくとも、青でもオレンジでもいいのですが、これでバンコク市内、郊外の大体の所にはいけます。そして、頼みの中・上流階級の人達はバンコク郊外にドーンと家を構え、マイカーでゆうゆう?と出勤してきます。結局、高架鉄道はバンコクの中心地に暮らすごく少ない中・上流階級の人達、そして外国人にしか利用されていないのかもしれません。

歩くのが嫌いな南国の人「タイ人」。この、タイ人の心をつかむような郊外・ソイの隅々まで路線がはり巡らされ、そして安い、という新しい交通手段が出来るまでは、バンコクの渋滞に悩まされながらのロケはしばらく続きそうです。

T.Ogushi


 

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