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大学時代、私の楽しみといえば、タイに旅行することでした。バックパックを背負い、あの安宿街カオサン通りに泊まり、同じ年代の旅行者達と集い、飲んで、語って、まるで天国へタイムスリップしたような感覚で毎日プラプラ過ごすのが、何よりの快楽でした。タイから帰っても、タイを忘れることができないようになり、とにかく頭の中はタイの事でいっぱいでした。日本にいてもタイという言葉に敏感に反応し、友達にも頭がおかしくなったのかと言われ、魚の鯛と聞いてもタイと勘違いして反応し、好きな音楽は?と聞かれるとタイポップと答え・・・まさに俗に言うタイ病です。この病気、実際に存在する病気だと私は信じています。で、この病気を治すためには、タイに移住してくる、これしか治療法がないのです。この病気にかかって、タイに移住してしまった外国人はたくさんいます。もちろん、私もその一人で、タイに住んで10ヶ月が経ちます。
目的は好きなタイに住み、好きなタイ語を学び、海外の暮らしを体験する。これだけ聞くと、10人が10人、将来はどうするのかと聞いてきます。そんな事やっていてどうする、と説教してくる年配の方がほとんどです。しかし好きな国で、好きな事を学べる幸せ、知らない土地で多くの人たちと出会って、いろいろな経験ができる喜び、こんな毎日を23才の今、実現できている事を私は誇りに思いながら、生活しています。 といっても、もちろんいいことばかりではありません。騙されたり、いやな目にあったりもしました。旅行で来ていた時のイメージと現実のタイはやっぱり違い、ガックリした所も本当に多いです。しかしタイは魅力的な国で、文化、人間など不思議な事がたくさんあり、解けない謎だらけです。アメージング・タイランド、これは本当にぴったりなネーミングだと思います。 タイ人には外国の文化や外国人を温かく受け入れてくれる国民性を持っています。このため私たち外国人はタイで居心地良く生活できるのです。特に私たち日本人です。タイ人にとって日本は本当に憧れの国であり、カッコよさの象徴でもあります。それは私がタイ人と接し、深く感じました。特別扱いされることが本当に多いのです。タイの若い人たちの中で、日本の音楽やアイドル、ファッション、マンガ、それに日本人の彼氏、彼女を持つことが流行であったりします。そのため私たちにとっていろいろなチャンスが転がっているように感じられます。例えば私の友人の話です。彼は私と同様、タイが好きでタイにやってきて今は現地採用で働いています。しかしたまたま受けたCMのオーディションがきっかけで、今はもう三本目のCMがテレビでながれています。彼はもうタイの中では知るひとぞ知る有名人です。オーディションまでの過程は、モデルエージェンシーがあり登録しておくと、日本人や日本人顔が必要な時に連絡がきて、オーディションに行くように言われます。そしてその場所ではタイ人の人たちと一緒にオーディションを受けます。説明もすべてタイ語ですので、例えばそのCMの雰囲気をつかむのでも大変です。私の友人は、もともと才能があったのかもしれませんし、タイ人にうけるタイプなのかもしれません。彼のようにタイでこのような活動をしている人を何人か知っています。彼らのタイプは、この仕事のためにタイへ来たのだと力を入れている人、タイだからできると思ってやっている人、ただのおこずかい稼ぎや、楽しみでやってる人など様々です。しかし今まで何の経験もない、普通の日本人がこうやって新しいチャンスを得て、タイの中で活躍できる、これはタイ国のもつ外国に対しての寛容さ、または日本ブームがあるからではないかと思います。こうやってタイにいる日本人、特に私たちのような、はたから見るとタイでプラプラしているような人間も、ここでいろんな経験ができ、色々な意味で成長させてもらっています。タイの日本人社会というのも複雑で、会社をおこしている社長さん、日本企業の駐在員、その奥様、現地採用でコツコツ頑張っている方、第二の人生を送っている年老いた男性、タイに魅了されて住み着き、タイ語勉強中の若者、何をしているのかわからない謎な人など同じ日本人でも生活スタイルやレベルが全く異なります。方や高級コンドミニアム住まいに運転手付きの車で送り迎え、メイドがいて毎日日本食を食べ、優雅な生活。もう片方はタイ人と同じようなアパートに住み、屋台でご飯を食べ、たまに食べる日本食がごちそうと感じる生活です。日本から抜け出し、あえてタイでの生活を選んで住んでいる若者は、自分のやりたいこと、自分にかける時間を大切にしています。わざわざ会社を辞めたりして、この時間を探しにタイへやってきたのでしょう。私が見る限り私を含め彼らは、個性は強いかもしれないけれど、わりと真面目な考え方を持ってます。そして優しい人も多いのです。これは思いやりのあるタイ人から学んだものなのか、タイという国がそういう人を引き付ける魅力があるからなのか・・・。それにしても今後、タイに新しいチャンスを求め、移住してくる日本の若者は確実に増えていくと思います。
(ユカ) |
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VOL. 31 の内容 クリックするとコーナーに スパイシータイランド ジャーナリストM.Kさんのミャンマ−国境の麻薬レポート
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