
Y.Tくんの杞憂
カウントダウンが始まった。
ニューヨーク在住商社マンからのネット掲示板で知りましたが、事件直後にも、ツアーで訪れていた日本人オバタリアンの一行が、ショッピングに興じていたという衝撃的な話を聞きました。
思えば、、、自爆テロ(神風特攻)という手段を戦争に導入したのは、我が日本人です。人類で唯一原爆の被害を受けたのも、我が日本人です。さらに無差別テロを大都市のど真ん中で実行したのも、我が日本人です。
今回の戦いがどういうモノであるのかについては、日本人には本来、アメリカ人以上に、本質的に理解できる素質を兼ね備えているはずだと思われます。彼らには決して、自爆しながら敵を殲滅するなどという発想は理解不能でしょうし、無差別テロというのは悪であるという意識が徹底しすぎていて、起こるはずがないモノと決め込んでかかっている節が見受けられます。自分たちこそ原爆も二度も投下しているにもかかわらず、あれは正義のためだからということなのでしょうが、イスラム勢力の側に立って考えれば、湾岸戦争の大空襲を受けた被害者の気持ちは、日本人にも理解ができないはずはないと思われるところなのですが、、、。
今のところは、人類未曾有の大惨事に遭遇した犠牲者ばかりが強調されているので、白人社会の方が遙かに優勢なようにも見えますが、自由世界のリーダーを自認する米国は、いずれその自由が仇になる時が来るでしょう。ベトナムと同様に、いずれイスラム勢力に共感を覚え始める人もでてくるはずです。ベトナム反戦運動の時と同様に、アフガン産の特性マリファナが大量に米国内に出回る(しかも無料提供?)ことになるのかも知れません(バンコクにも来るかな?)。
ここ数日間の英米のテレビ放送を見ていると、対イスラムではなく、対テロの戦争であることを声高に叫ぶ論調が目立つようになっています。イスラムの識者だけでなく、ブット前大統領や、スカルノ大統領などの姿が画面には映し出され、「テロリズムには断固として戦う」という姿勢が強調されているようです。
この背景には、今次の大戦をイスラムとの戦いにはしたくないという思惑が見えるような気がしてなりませんが、それはとりもなおさず、先方(原理主義勢力?)の狙いがこの戦いを「イスラム聖戦」にすることにあるからに他ならないためかと思われます。
彼らの狙いが功を奏すことになるのか、否か、、、。パキスタンではすでに大統領自らが、「建国以来最大の危機」を迎えていることを認めています。パキスタンといえば、ご承知のとおり、インドとの熾烈な抗争の果てに、一千万を越えるイスラム教徒が、ポルポト時代のカンボジアを思わせるような民族大移動を経て、現在の地に築き上げたイスラム国家です。
一方、米国の方はといえば、パキスタンとインドが核開発をして以来の経済制裁を解除しました。これはつまり、(アメとムチということ以上に)インドとパキスタンの核保有を認めるということになるのかと思われます。パキスタンが抱えている危機というのは、(ご承知のとおり)国内の分裂という事態です。認知を受けた核兵器が、どの勢力の手に収まることになるのか、、、しばらくはパキスタンの国内情勢が焦点になるように思われます。
一方、今回のいさかいでは、いまだに舞台裏のような素振り(?)しか見せていない湾岸諸国では、アラブ首長国連邦がタリバンとの外交関係を断絶しました。湾岸地域では最も西側世界に近い生活様式を誇っているこの国が、そもそもなぜ、厳格なイスラム体制を敷くタリバン政権を認知していたのかについても疑問があります。関係断絶の背景には、サウジアラビアからの圧力があったといわれています。
国内に強力な原理主義勢力を抱えるサウジやパキスタンとは異なり、国民の大部分が西側世界と肩を並べる生活水準を維持している首長国連邦には、少なくとも国内には原理主義勢力の脅威は(テロ以外には)存在していないことでしょう。いわばアラブ世界を代表して、タリバン政権と関係を結んでいたところが、今度はアラブ世界を代表して、関係を断絶したということになるのかと思われます。
サウジの王様には間違っても、スカルノ大統領のようにブッシュ大統領とツーショットで画面に登場するような芸当は不可能なはずです。スカルノ女史自身が、自らの立場を充分に認識した上で、この首脳会談に臨んでいたのかどうかは疑問です。いずれこの戦争が激化するに連れ、イスラム教徒の連帯意識が高まれば、真っ先に権力の座から追い落とされることになりそうな気配が感じられるところです。いまだにマハティール首相の発言内容が表面化してこないのも、なにか不思議な感じがしてなりません。
焦点のアフガンでは、ラディン氏もオマル氏もともに、すでにどこかに行方をくらましているようです。英米の特殊部隊はすでにアフガン国内で北部同盟勢力と共闘しながら、軍事行動を開始させているという報道も見られます。先週末あたりに空爆が開始されるという噂もありましたが、そこへ突然、ローマ法王の中央アジア歴訪が始まりました。
そもそもローマ法王の外遊史上では今回初めて、ナンバー2にあたる地位の人物をバチカンに残しているという事実が、事態の深刻さを物語っているようにも思われる次第です。
あれだけ強烈な幕開けを演じた今回の戦いですから、ついついテロリストの次の標的がどこなのか? その手段は? といった疑問・興味への回答を、すぐにでも見せてほしくなる衝動を抑えきれないのは確かですが、しかし、忘れてはならないのははやり、スペクタクル巨編を見ているわけではないということでしょう。
彼ら(テロリスト?原理主義勢力?)にとって現状での最善の策は、ジッと黙って地下に潜っていることかと思われます。なかなか攻撃をしかけてこないようであれば、もう少し挑発することもあるでしょうが、いずれにせよ米国はアフガンを攻撃することになるでしょう。すでに食糧備蓄が数週間ほどしかないというアフガン国民にとっては、たとえ攻撃を受けなくとも、多大な犠牲が発生することになるのかも知れません。
イスラム世界の中には過去にも、アフガン救出のために連帯意識が高まった経歴があります。たとえ相手が史上最強の米軍としても、悲劇的な大損害を受けた米国であったとしても、、、WTCで失われた命と、アフガンで失われゆく命を踏み絵にされたら、イスラム教徒はどちらの側に立つことになるでしょう、、、。さらに追い打ちを
かけるようにして、パレスチナ問題が再燃するようなことにでもなれば、、、。
今さらながらにアラファトとペレスの会談が再開されることになったようですが、クリントン政権下であれだけ世界の注目と圧力を受けながら妥協をすることができなかった人たちが、この期に及んで手を結ぶことができるようには思えませんし、仮に妥協が成立したにせよ、それはとりもなおさず、実権を失ったアラファトによる単独行動かも知れませんし、、、だとすれば、身内から暗殺される身の危険を犯した行為ということになるのでしょう。
今回の主戦場はやはり、最終的には中東、アラブ世界ということになるように思われます。かつてアラブの盟主と呼び称えられていたエジプトやサウジアラビアには、今やまったくその面影さえも見られません。いまだに中世を思わせるようなこの世界には、民衆を納得させるカリスマ性を備えた英雄が必要でしょう。しかし、西側世界はその英雄を作り上げることができず、アラブ世界の方にも、サダムという西側世界には受け入れることのできない英雄しか持ち得なかったところに、今回の悲劇の発端はあるように思われます。
今次の大戦がどのような結末を迎えることになるのかは、時の経過を待つしかありませんが、仮に泥沼に陥るようなことがあれば、最終的には、マハトマ・ガンジーやマザー・テレサのような、武力とは対局に位置するようなカリスマ性を備えた指導者が、必然的に現れなければならないような気がするのですが、イスラム世界の中では、残念ながら、過去も含めてこういう思想が受け入れられたという記憶はありません、、、。
自分自身の勉強不足ということだけならよいのですが、、、。
まあ、あの大惨事の衝撃を繰り返し見せられ続けてきた後遺症として、イスラム勢力を過大評価しているだけの杞憂であればよいのですが、、、。
筆者紹介
高橋行雄 バンコク在住
TV、CM、雑誌などのコーディネーター&ライターとして活躍中
by Y・Miki
現在、タイでは訪タイしている外国人が外国人に対して起す犯罪が激増し、タイの新聞紙面を賑わしている。
記事にならない小さな事件も含めれば相当な数に上ると考えられている。
これからご紹介するのも、記事に成らなかったカナダ人による詐欺事件で、日本人が25,000ドル(約300万円)を騙し取られた事件である。
ノノノノノノノノノノノノ.
その日本人(以後A氏と称す)のところに、知り合いのアメリカ国籍の黒人コモールが友人だと言って、カナダ人のトミーを連れて来た。
そのトミーが儲け話を持ってきた。ある組織が高額のドル紙幣をアメリカから持ち出す為に、紙幣そのものにある特殊なコーティングをかけ、見た目には工業用に使わ れる一枚の黒いシートの様に加工して税関を誤魔化し、アメリカから無事にドル紙幣を持ち出したのだが、 出たとたんその運び屋が行方不明になってしまったという。持ち逃げしてしまったのか、他の 組織に横取りされたのか、いまだ真相は不明だが、その黒い紙の一部が何故かトミーに回ってきたという。
トミーに回ってきた黒い紙の総額は、なんと200万ドルなのだ!日本円にして約2億4千万円!!
トミーの話では、コーティングを落とす手伝いと、その作業を行なう場所としてA氏の事務所(広い 会議室)を提供してくれれば、謝礼として5千万円を支払うというのだ。
A氏は半信半疑ながら自分のリスクを考えてみた。話が話しだけに犯罪の匂いがする事と、なぜ、自分達 だけでやらないのか?等の幾つかの疑問点はあるものの、どんなに考えてみてもA氏自身何も失うものは 無いのである。少なくともこの時点では・・・・。それと、最後はやはり欲である。
翌日、A氏はコモールの携帯に連絡して承諾の返事を告げた。そして実行は事務所の社員が帰宅した後の本日午後8時という事に決定された。
午後8時ジャスト。
2人が大きな包みとリキッドと呼ばれる液体が入った酒の瓶2本を抱えてA氏の事務所にやって来てコーティングを落とす準備が始められた。
まず、液を入れるバット、出てきた紙幣を洗剤で洗うバット、そして水洗いのバット(コモール達が用意) が用意され、濡れた紙幣を乾かすヘアードライヤー、皺を伸ばす為に使うアイロンと台、そして大量なタオル。(A氏が用意)A氏も「これだけの準備が必要なのではホテルの一室では無理だろう」と変に納得してしまったのである。
さて、いよいよコーティングを落とす作業が始まった。トミーが半透明な液体のリキッドにブラックマネーを入れる、コモールとA氏は固唾を飲んで見ている、トミーがバットを細かく揺すっている。 三人が見つめる中、時計で時間を計っていたトミーがリキッドに手を突っ込み紙切れを取り出した。
出た!!100ドルの紙幣が出てきた!急いでコモールが洗剤で洗いA氏に渡す、A氏も急いで洗剤を洗い流す、そしてドライヤーでトミーが乾かし、コモールがアイロンを掛けて皺を伸ばしA氏に渡した。絶妙なコンビネーションである。
A氏は渡された100ドル紙幣を繁々と眺めたり、透かしや縦帯を確認したり、本物のドル紙幣に重ねたりして念入りに調べてみた。
「驚いた!これを見るまで半信半疑だったが、これは紛れも無い本物のドル紙幣だ!!」とA氏と コモールは叫んだ!A氏の脳裏に五千万円の札束が浮かび、手が震えてくるのを感じたという。
その後も浄化作業を続けて、20数枚を浄化できた時、突然トミーが「Oh!」と素っ頓狂な声をあげた。 どうしたのか聞くと、リキッドが瓶から出てこないという。確認してみると残りのリキッド液が瓶の中で固まっていた。もう一本も同じ状態であった。トミーの話では、リキッドは特殊な薬品で長期間置いておくと科学変化を起し固体になってしまうと説明した。「ただ、このリキッドがそんなに古い物だとは知らなかった」「じゃあどうすんだ?残りのブラックマネーは?」「大丈夫、リキッドを手に入れられるルートを知っているから、でもただじゃあないからお金が必要だよ」「幾らだ?」トミーは一瓶50万バーツだとA氏に言った。「二瓶で100万バーツか」A氏は考えた。
それでも、この黒い紙を全部浄化できれば、有り余るほどの元が取れる。よし!明日銀行で今日の紙幣をバーツに両替して、本物のドルだと確認が取れたらリキッドを買わせよう、と考えた。A氏は興奮で夜はろくに寝られず、朝になるのももどかしく銀行の開店と同時にドルを持ち込み「何か本物の紙幣に思えないので調べて欲しい」と告げた。結果は本物のドルでバーツと換金できた。A氏はこれで完全に相手を信用してしまったのである。いや、手元にある2億数千万円というドルがA氏の正常な思考能力を奪ってしまったのだろう。
午後1時の約束通り二人がやって来たので、用意していた100万バーツを渡した。そして、第二回目の作業は翌日午後8時に、新しいリキッドで行う事に決定された。
しかし結局、約束の当日二人とも姿を見せなかった。A氏は一瞬「騙されたか?」と不安に思ったがブラックマネーはA氏の金庫に有るので、まさか大金を捨てる事は無いだろうとたかを括っていた。その後、何の連絡も無く数日が過ぎた。A氏はそれでもコモールの携帯に連絡をしたり、宿泊先のホテル(該当者無し)に出向いたりして何とか連絡を取ろうと努力はしたという。そして何の手掛かりも得られずに一週間がたち、焦燥感だけが大きくなっていった。
A氏は途方にくれた、今回の100万バーツを用意する為に、自分の貿易関係の仕事での前金を使い、足りない分はタイ在住の日本人高利貸し(もちろん、その筋の人である)の金融から短期返済約束で会社の小切手を振り出して借入をしていた。利率は言わずと知れたトイチ(10日で一割)の闇金融なのだ。(タイには多い。この関係の闇金融が)A氏は困った。本来の仕事の資金が廻らなくなってしまったのである。
そして何故、トミーがブラックマネーを持っていたのか、そしてその金は本当のドルなのか?偽札なのか?もし、本物だったら何故?仲間だけで浄化しなかったのか?などの疑問だけが残った。
そして今考えれば、全てが芝居掛かっていた。とA氏は回顧する
今、A氏は必死になって資金繰りに駆けずり廻る日々である。しかし、明るい兆しは見えていない。私が思うに、全てプロの仕組んだ筋書きだと考える。
それと、最近の傾向としてはタイ人が外国人に対して起す犯罪ではなく、タイにいる外国人が外国人を騙したり、傷つけたりする犯罪が増えている。
その中でも、日本の旅行者がターゲットになり易い。日本人は騙し易いと言うのが、外国人犯罪者の共通の意見らしい。日本人は東南アジア系には強いが、白人系には弱いと言うところか。偽札詐欺、美人局、白人女性二人組のスリ、睡眠薬強盗、立ちんぼ強盗などなど、数え上げていたらきりがない。それも相手が白人系だと日本人は簡単に騙されるから不思議だ。
日本の皆さん!「日本人だから金に任せて何でもできる」という気持ちが外国に出た時に犯罪の餌食になり易い。という事をお忘れなく!

|