2000.12.20発行


 

 
バンコクもクリスマスシーズンです。とはいっても30度をこえる日もあります。王様の誕生日に始まり水かけ祭りと呼ばれる『ソンクラーン』まで約4ヶ月にわたるお祭りシーズン?が始まります。晴天が多く気温も比較的すごしやすい日が続く季節です、特に1月2月は撮影に最適です。

どうぞ21世紀もGPA バンコクを御利用下さいますようお願い致します

 

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今月の内容

 

GPA Bangkok の住所・電話番号が変わります。

22 K. BUILDING 2FL. SOI SUKHUMVIT 35 KLONGTON-NUA WATANA

BANGKOK 10110 TEL. +66-2-260-9087~9

 

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Nalidaの   

 

 

タイの森の中でマンモス発見!?

10年前チェンマイで撮影した毛の長い象の映像が最近タイのテレビでオンエアされ注目を浴びている。この種類の象はチェンマイの森の中に20頭以上いるという確認があったが、現在まだいるかどうか、またマンモスの祖先かどうかなどの研究はオムゴイという森に入り調査実施中。

ダイノソーの死骸の最大発見地はタイに

ガーラシン県のサッガワン寺で同じ穴に7頭のダイノソーの死骸が埋められていた。現在その穴の上にビルが建てられ、ダイノソー博物館にした。そこで展示されているダイノソーの骨は全部本物。(タイラット紙)

巨大バイク

ラヨーン県に住んでいる36歳のパムギャット氏が重さ800kg.で長さ2、7mの超巨大なバイクを8ヶ月かけて作り上げた。このバイクはトラクターのタイヤ、プロパンボンベ、ドライヤー、フライパン、空港のサーチライトなどの使い捨てたものから組み立てられたという。(タイラット紙)

ハーブたばこ

タイ製たばこで最も多くのシェアを占めているブランド「グロンティッブ」の新製品は11月20日からバンコクと郊外で、実験的に販売された。その名前は「グロンティッブ・サムンパイ(=ハーブ)」。タイたばこ公社によると、ハーブには食道や気管の病気を暖和する作用があり、たばこに混合させると、むせるのを防いだり、のどをすっきりさせたり、たばこの悪い味を取り除いたりする効果があるといわれている。(KOKO)

 

チャオプラヤーでマジック・ショー

去年チャオプラヤー川で開催された光と音のショー「“チャオプラヤー”国家の川」が成功したためで、来年の1月24日から2月1日まで再び開催。ところが、今回は「シティー・オフ・エンジェル」というファンターシー的なストーリーで、レザー、アニメといったマジック・ショーである。

 

世界一美しいミスター・レディー

去年タイのミス・ティファニーはアメリカで行われたおかまの世界コンテスト「ミス・クィーン・オフ・ザ・ユニバース」で優勝した。また今年同コンテストで新ミス・ティファニー「ソムちゃん」が見事栄冠に輝いた。*ミス・ティファニー・コンテストがパタヤにある有名なおかまのキャバレー「ティファニー」に毎年主催されるおかまの美人コンテストです。今年日本からの参加者もいた。

プリンヤーがおかま・ショーデビュー!

日本でもよく知られているムエタイのおかま選手プリンヤー(愛称トゥム)。去年性転換の手術をした後、今度は「シリコンジェル」を入れ、37インチまで胸を大きくした。トゥムちゃんがムエタイ卒業し、今シーロムにあるキャバレーショーに出ているという。

女性のエイズ感染は予防できる

11月7日、ミラクル病院にて、エイズを防止する薬剤についての発表があった。同病院では、10年間に渡って、エイズに関する研究が行われ続けている。今回発表されたのは、海草から作られているジェル状のモPC515モという薬剤である。PC515を女性の膣内に挿入することによって、HIVウィルスが体内に入り込むのを防ぐことができるという。(KOKO)

 


シーロム通り、ゲイ一色

第2回バンコク・ゲイ・フェスティバルが11月5日開かれ、パレード会場となった都内シーロム通りは華やかに着飾った世界各国のゲイたちで埋めつくされた。今年のテーマは「エイズなきセックス」、そして「ゲイは女性をだまさない」。後者は、社会差別を避けるために女性をだまして形だけの結婚をするのはやめようという趣旨。ゲイはおしゃれで優しくユーモアにあふれているため、女性は簡単にだまされてしまうとか。しかし、裏をかえせばこれはゲイを差別している社会の側の問題。実は彼らの悲痛な訴えなのかもしれない.

カオサン通り、お化け一色

バックパッカーの故郷、御存知カオサン。西欧人バックパッカーとややこぎれいな日本人旅行者のたまり場だが、最近はタイ人のナイトスポットとしても人気がでてきた。それに伴い、なにかイベントのあるときはとりあえずカオサンへ、という風潮もできつつある。ソンクラーンの水かけ祭りは言うに及ばず、ハロウィンのときもカオサンへ。ストリートが仮装した人たちで埋め尽くされています(普通の日に来ても仮

装しているような人が結構いますが)。

 

トランクスからブリーフへ

アトランタ五輪でタイに史上初の金メダルをもたらし、国民的ヒーローとなったボクサーのソムラック・カムシン。その後の浮かれた生活がたたったか、シドニー五輪でみじめな負けっぷりをさらしてあっさり引退を表明した。しかし、依然として「初の金メダリスト」という威光はおとろえず、このほど某男性用下着メーカーとのスポンサー契約にこぎつけた。ブリーフの宣伝には、知名度と美しい肉体をあわせ持つソムラックがキャラクターにぴったりなのだとか。彼は今後、俳優・タレントとして本格的な活動を開始する。

病院とは何じゃ?

たいへん、たいへん、お父さんが病気になってしもうた――。こういいながらあわてて父の看病に駆けつけたのは中部ラチャブリ県に住むジョンコン・キッディーさん(女性)とその妹カセーンさん。実はジョンコンさんはすでに78歳、そしてカセーンさんは76歳。そうするといったいお父さんは?

 ジョーク・キッディーさん、今年で百十一歳。驚くべきことにジョークさんはこれまでに病気らしい病気をしたことがなく、生まれていちども病院に行ったことがない。娘姉妹があわてたのも無理はないが、二人の看病のかいあってかジョンコンさんは元気になり、またも病院というものを見るチャンスを逃してしまったそうだ。

交渉の行方

三十七億米ドルという莫大な債務をめぐり、債権者と元創業者オーナーの熾烈な駆け引きが続いている。石油化学最大手のタイ・ペトロケミカル・インダストリー。債権者グループは会計事務所エフェクティブ・プランナーの作成した再建計画をすでに承認しているが、元創業者オーナーのプラチャイ氏がこれに反対、配下の従業員数千人のデモをちらつかせながら徹底抗戦の構えを見せている。写真は従業員にゲキをとばすプラチャイ氏。同問題は金額が大きいことからその処理法如何でタイ経済に大きな影響を与えるとされ、いまの市場の最大関心事となっている。

泥仕合

タイはいま選挙戦の真っ最中。今回の選挙は早くから現チュアン首相率いる民主党と、通信王タクシン・チナワット氏率いる愛国党の一騎打ちとみられているが、選挙運動開始直後、はやくも両党が正面から火花を散らす事件が発生した。十一月二十日夜、iTV(インディペンデントTV)の女性リポーターとカメラマンが民主党の党大会をリポートしていたところ、民主党の運動員が彼らに罵詈雑言を浴びせて報道を妨害、これに腹を立てた女性リポーターが、運動員らを告訴する構えをみせているというものだ。実はこのiTV、タクシン氏のチナワット・グループから四十%の出資を受けており、報道の中立性を保つのは難しいとされている。運動員側は報道が著しく偏っていたため文句を言ったと主張しており、現場に居合わせた者以外はどちらを信用していいのかわからない。こんな泥仕合をしているようではどちらも信用できない、というのが正直なところだ。

 

大洪水

十一月下旬、ソンクラー県、ナコンシータマラート県など南部一帯で12年ぶりという大

洪水が発生した。死者百人以上、被害総額は数十億バーツに達したといわれる。南部に住むタイ人の友人を助けに飛んだ日本人の話によれば、公開こそされなかったが、某ホテルのエレベータ内に外国人観光客が閉じ込められて溺死した話がまことしやかに噂されていたという。

ニックネーム募集中

人間の夢を食べるといわれる珍獣、バク。十一月二十四日、カオディン動物園でバクの赤ちゃんが誕生した。白黒二色にくっきりわかれたお母さんと違い、赤ん坊は黒地に白の縦じまや斑点が流れている。イノシシのウリボウにそっくりだ。仮称はレック君。現在、かわいいニックネームを募集中だという。


年末といえば、次はお正月。などと当たり前のことをもっともらしく言う私は阿呆?いいえ、ところがここタイにおいてはこれが当たり前ではないのです。それでは何故か?

年の瀬が押し迫ると、どこの国でもご多分に漏れず「師走」よろしく慌ただしくなり、街全体が活気に満ちて来ます。それはタイでも同じなのですが、ちょっと違うのです。タイは!何が違うのかと言えば色々とあるのですが、そのなかで目に見えて実感できるものは、「光のイルミネーション」です。タイは12月入ると都心に建つビルというビル、マンション、コンドミニアムなどの高い建物の壁面に遠目で見ると無数の紐が垂れ下がるのです。その紐に見える実体は何かと言うと電飾なのです。電飾と一言でいっても日本では想像がつかない程、華麗で美しく。尚且つ、半端な造りで無駄で危険度が高いという矛盾した代物です。大雑把に説明すると、電気コードの全長が数十メートル(長いものになると50メートルはある)そのコードに20センチ間隔で電球を差し込むソケットがあり、そこに赤や緑、黄色、白色などの色とりどりの電球が付いている。その代物のが通りに面した建物の壁面に約50センチ間隔で50〜100本近くも釣り下げられるのですよ。想像できますか?

それが夜になると一斉に灯がともる様は壮観で、旅行者や赴任で初めてタイで年末を送る人はその光のイルミネーションの美しさに驚嘆し、私のように無駄タイ(無駄にタイ在住が長い者のこと:辞書には載っていませんので悪しからず)で幾度も経験している者でも「ウ〜ン!」とうなずかずに居られない程、幻想的で凄いのです。まるで、光のシャワー、光のナイアガラの滝といった感じです。
 

特に王宮や国会議事堂、ワット・プラケオなどの有名なお寺などの装飾は一段と徹底し半端じゃなく、まるで光の塊、いや光そのものと言えるでしょう。貴方も一度、光のシャワーを浴びにタイに来てみては如何ですか?

でも、無駄タイは無駄タイなりに疑問があります。あれだけの、下手すれば5000〜10000個位の電球を無造作に付けていれば、当然電球は熱くなるはずですし、そうなればその熱で火事など起きないだろうか?また、いくら乾季といえども雨が絶対に降らないという保証はない。もし雨が降ったら素人の誰が考えても絶対にショートするに違いない。と何時もひと事のように心配している。また、その電気代は誰が払っているにだろうか?ビルにしろマンションにしろ、その各部屋の店子は自分の電気代は支払うだろうが、建物の装飾につかわれる電飾などに金を払うとは思われない。ましてタイ場合、12月から中国正月が終わる2月までつけっぱなしだから電気代も半端ではないだろう。それはビルの管理会社が負担しているのかな?そう考えると「なんて無駄なお金の使い方をしているのだろう」と思わざるを得ない。その分、社員にボーナスなり、年末特別手当なりで支給してあげたほうが社員も喜ぶし仕事である管理業務にも、より一層力が入るのでは無いだろうかと考えてしまうのは私だけ?

もう一つ、特筆すべきタイにおける年末年始の特徴とは、何しろ長いという事。何が長いのかというと、日本や他の国で年末年始といえば12月から年明けの1月4日くらい迄をさすのが普通だが、タイの場合は12月から翌年の4月まで、世界的なHAPPY NEW YEARからはじまり、中国正月、タイ正月、仏様の日、その他の祭日がやたらとあり、平日より休みのほうが多いのではないか?と思える程、連休が続くのである。

まぁ、カレンダー上はそうなっていないだろうが、実際には、この時期のタイ人仕事ぶりを見ればわかるのだ。この時期のタイ人は、4月まで長期に渡りお祭り気分で仕事などはそっちのけで、休みの過ごし方、旅行、里帰り、お寺廻りなどの計画で頭が一杯なのである。ある会社では「この時期は何故か会社の電話料金が通常の1.5倍から2倍になる」と嘆いている。

 その理由は簡単、遊びに行く計画を友達などと打合せしたり、田舎にかけたり、ホテルなどの予約を入れたり、普段の仕事からは想像できないような行動をすれば電話代もアップするのはあたり前!日本の場合、年末年始が終われば決算時期が控えており、何かと仕事上でも忙しくなる。それが済めばゴールデンウィークの大型連休と一応のメリハリがつけられるので、まぁ、一種の季節感と呼ばれるケジメがあるのだ。タイはまるで無し!経験からいうと冗談で無く、この時期に会社を辞めたり解雇されたりする社員が増えるのは事実である。旅行に行く為の休みを会社が認めない(あたり前!)から辞めてでも旅行に行く。田舎に帰ってのんびりする内に「仕事がやりたくない」となり戻ってこないケースなど、日本はもとより先進国において常識では考えられないような事が平気で行われている。

 そのくせ、4月以降になると平気な顔で、また仕事をしたいと戻ってくる連中も多い。それを何ごとも無かったように、また新入社員扱いで雇うタイ社会の常識とは何か?タイ人の精神構造はどうなってるのか?いつも疑問に思ってしまう。

 まぁ、そういう事はお国柄が違うと仕方が無いと諦めて、良い面を考えると各種の楽しいイベントが目白押しで退屈はしないのだが。

だから冒頭にも書いたが、タイの年末年始は日本とは大きく違い、休み=だらける季節である。年があければズ〜とお正月(休みばっかり)になってしまう。

ちょっと羨ましくもあるが、そんなに休んでばかりいたら仕事がなくなってしまうと心配する私はやはり日本人。

タイ人は食べる事におおらかである。例え一銭のお金を持っていなくても友人や知人の家に行けば、挨拶代わりが「キンカウ ルゥヤン?」(御飯食べた?)というお国柄だから、少なくとも餓死する事は無いのである。これがタイ人気質を育んでいる?

それが良いのか悪いのか、判断は皆さんにお任せいたします。

次回からタイのお正月の様子を少しづつ紹介してゆきますので、今回はこれにて悪しからず。

 

現地採用日本人の生活

 

 企業から派遣される駐在ではなく、自身でタイに来て現地採用で働く20代の日本人たちの、おそらくだいたいの収入は3万バーツ前後ではないだろうか。
しかし、この3万バーツという額は、かなり微妙な額である。

 一般のタイ人に、月収3万バーツと言えば、少なくとも20代としてはかなり多いと思われるだろう。実際、タイ人の大学卒初任給は1万バーツ程度だ。しかし彼らは、携帯電話や自家用車を持っている。月収3万バーツの日本人の場合、携帯電話は不可能ではないが、自家用車など夢の夢だろう。
 タイでは、携帯電話は最低でも1万バーツ、自家用車も安くて40万バーツはする。

 ぼくはタイに住んで6年になるが、タイ人の財布というものが未だにわからない。アルバイトなどすることの少ない(したところでアルバイトでの収入はたかがしれている)学生が平気でベンツやボルボに乗っているのは、親(家)が金持ちなんだろうなと想像はつく。しかし、普段財布の中に300バーツも持っていないような人でも「携帯をなくした」と騒いでいたと思ったら、1週間後には新しい携帯電話を手に入れていたりする。どうしてバレないのか不思議だが、「親に内緒で」2週間イギリス旅行に出かけてしまう女子学生もいた。もちろん、彼女に自力で行ける貯金などない。
 おそらく、タイ人の財布は、親だけではなくいろんな人の財布とつながっているのだろう。だから、月収1万バーツのはずのタイ人でも、はたから見ているととてもそんなはずはないという生活ぶりになったりする(もちろん、そうではない人もいる)。

 日本人の場合は異なる。月3万バーツの収入であれば、まったくその範囲内で支出を抑えなければならない。こう書くと当たり前の話であるように思えるが、先にも書いたとおり、タイでは当たり前ではない。タイ人の場合、どう考えても自分の収入よりも支出が多い暮らしをしている人が多くいる。

 月3万バーツでどの程度の生活が出来るだろうか。
 現地採用で働く日本人が住むアパートは、だいたい月5000バーツ程度のところが多い。それに水道代や電話代、電気代が加わると、月6000〜7000バーツの支出が最低でもあるだろう。
食費は、毎日屋台で3食とれば1日100バーツで済む。月3000バーツ。
通勤・通学にかかる交通費は、バスを使えばこれも安く押さえられる。1日20バーツとして、月600バーツにしかならない。
 こう考えると、1ヶ月の生活費は1万バーツ程度で、2万バーツ余ることになる。

たしかに、これでタイ人だと、少しお金を貯めて携帯電話を買ったり、ローンを組んで自動車を買ったりすることも可能だ。

 ところが日本人の場合、最低必要な生活費以上に様々なお金がかかる場合がある。
 まず、ワーキングパーミットを持っていない場合(当然その場合不法就労となるのだが、実際問題としてはパーミットを持たずに働いている人も少なくない)、少なくとも3ヶ月毎に一度国外に出なければならない。考え方によっては、3ヶ月に1度海外旅行をしていることになる。

 食事も、毎日屋台料理だと、はじめのうちはまだいいが、そのうちに飽きる。それで、友人と会ったりなにかの集まりがあったりすると、日本料理や洋食他のレストランへ行くことが多い。そうした店は、日本よりは安いとはいえ、タイでは高級店だ。

屋台飯の何倍ものお金がかかる。

 タバコや酒代も、必要な人には必要だ。タイ人だって煙草を吸う人酒を飲む人は多いが、日本人のようなヘビースモーカーや毎日家で晩酌をして寝る人などはほとんどいない。

 遊んで帰りが少し遅くなると、いつ来るかわからないバスではなくタクシーを使う。
 生活費以外のそうした出費は、もちろんのこと当人の問題ではある。つまり実際のところ、現地採用の日本人といえども、タイ人の感覚ではかなり贅沢な暮らしをしているのだろう。なぜならタイよりも相当に裕福な日本で生まれ育ったのだから。日本とある程度同じような生活を維持しようと思えば、一般のタイ人よりも支出が増えるのは当然だ。

 普段の生活であれば、一般のタイ人と同じ生活でも問題はない。

 問題は、たまの遊びなどの出費だ。タイ人であれば、外食するときにちょっとした食堂やファミリーレストランで満足できるかもしれないが、日本人であれば、せっかく外食するならもう少し高級な店、あるいは様々な国の料理を食べたいと思うだろう。洋服を買うにしたって、屋台の100バーツのTシャツばかりというわけにはいかない。仮に自分ではそれで構わないと思っていても、それなりに高級な場所に出入りする機会なども日本人であればいくらでもある。みっともない思いは誰だってしたくない。

 ちなみに海外旅行など、ビザ取り以外ではかなり困難だ。日本人がタイ旅行をする感覚で、タイから日本へ遊びになど、とてもではないが行けない。

 そして、言葉。タイ語の雑誌やテレビを、日本語と同じ感覚で楽しめるレベルの人は少ないだろう。1人で部屋にいてもすることはなく、しかしタイ語を普通にしゃべる程度では問題ない人が多いから、人に会ってしゃべりたくなる。さらには、日本語での会話が、やはり相当に魅力的となってくる。

 たぶん、日本にいるよりも、在タイの日本人は人に会うために外出する機会がよほど多いのではないだろうか。

 物質面を除けば、現地採用系の日本人でも、日本で働いてる同世代の日本人よりもある意味では贅沢な暮らしをているとも言えるだろう。バンコクの中心部に近い場所に住み、しばしば外食をし、たまには高級(タイの感覚で)な場所にも顔を出す。タイ人から見れば、六本木あたりで遊んでいる在日外国人のように見えているかもしれない。

 タイでは缶コーラが13バーツ。タイでの1バーツの価値が日本での10円だとすると、3万バーツは30万円と言うことになる。この額は、20代としては悪くない額だろう。しかし、日本人はタイでタイ人と同じようには暮らせない。

 もちろん、それは人による。貯金もしている人もいるし(特に女性)、2万バーツ以下の収入で暮らしている人も少なくない。現地採用で働く日本人で、3万バーツもあれば充分と答える人は、かなり多いだろう。実際、楽しく暮らせる額ではある。少なくとも数年間はそれでも満足できるかもしれない。

 ところが、車が欲しい、海外旅行をしたい、などとなると途端に苦しくなってくる。3万バーツが30万円の価値だとすると、カローラ以下のクラスの乗用車の価格の40〜50万バーツが、400万円以上ということになってしまう。買えなくもないかもしれないが、他の面で相当きりつめないと無理だ。

 タイでは昇給の機会は少なく、また、たとえ昇給して3万バーツが5万バーツになったとしても、日本円で15万にも満たない。タイで楽しく暮らす分には問題ないかもしれないが、それはタイ国内で適当に遊んで暮らす範囲内の話だ。

 また、日本で少し厳しい生活を強いられるのと、タイでのれとは、おそらく精神的な負担が違う。なぜなら、タイでの生活は先が見えにくいからだ。今頑張れば将来良くなるという考え方は、それは真理でもあるが、タイでは日本ほどには信じられてはいない。

 こうした思いを抱いたときが、現地採用で働く日本人の分岐点だろう。

 ある者は、これ以上タイで働いていても無駄だと日本へ帰国する。

 ある者は、そうした生活でも構わないとタイに居続ける。

 ある者は、独立して事業を起こすことを考える。

 

 タイで、若くして独立して事業を起こした日本人、あるいはそれを考えている人が、周囲に何人かいる。今回は字数が尽きてしまったが、機会があればそうした人をピックアップして紹介してみたいと思う。

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