2000.6.15発行


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海の向こうの「神の国」では、25日投票の衆院総選挙でメディア関係者も御忙しいことと存じます。

タイでも2000年は選挙の年です。投票で選ばれる初の上院議員選挙は、前代未聞の四回目のやり直し選挙に突入しようとしています。不正が是正されるまでは徹底してやり直すという選挙管理委員会の鼻息も荒く、ギネスブック入り確実です。

バンコクの都知事選挙は女性ふたりの候補者の激戦が続いています。突然にピンクの女性専用バス(月末、月初めの給料日にスリや盗難から女性を守るというのが目的。痴漢やストーカーから女性を守るという目的ではない)が運行するなど、女性の権利を護るという行政パーフォマンスが目立っています。

国家予算審議後には、下院議員総選挙が予定されています。上院議員選挙で不正糾弾が徹底された後の下院選挙ですから、立候補者たちは戦々恐々としています。

今までのレターで御紹介したように投票日は禁酒日です。バーは閉まり、コンビニエンス・ストアーはアルコールの棚に封印をします。そうなんです。今年は酒を飲めない日がやたらに多いのです。休肝を感謝すべきなのか、酒を飲めないストレスで選挙翌日には深酒をする意志の弱さを悔やむべきなのか、選挙=禁アルコールと連想してしまう悪癖を打破したいと思っているこの頃です。

私を除いて、アルコールに束縛されないGPAの優秀なスタッフたちが集めたタイの話題を今月号もどうぞ。 (MK)


今月の内容


M.K

 

第7話

アルコールの悪癖を打破したいと冒頭に書いたはずです。しかし、舌の根が乾かぬうちに、懲りもせずにアルコールの話をします。こういうのを中毒症状というのでしょう。タイといえばメコン・ウイスキーにシンハー・ビールと相場が決まっていたのですが、このところ目まぐるしく新銘柄が登場しています。各国政府とも酒、タバコは、大きな財源ですから、さまざまな規制を設けています。アメリカのスーパー301条の圧力か、タイでも酒類とタバコの規制解除が始まっています。

もともとタイのビールのシェアはシンハーが90%、クロスターが10%でした。駐在の日本人はアルコール度数の高いシンハーは酔っ払い易いので、クロスターを好む人の方が多いようです。この二つの銘柄の独占を好ましく思わない人たち(規制緩和で誕生した醸造所)が、新しい銘柄を次々と出しています。ビア・チャーン(象ビール)は、民衆の味方・カラバオをCMに起用して、シェア獲得の攻勢に出ています。ビア・レオ(ライオン・ビール)は、有名なCMディレクターにコンテを依頼して、エキストラを大挙動員した派手な広告を放送しています。あと2〜3の新銘柄も今年になって発売されています。これらはタイの醸造所で造られるビールですが、輸入物もかなり安い値段で店頭に並ぶようになりました。

ビールではありませんが、僅か半年前に中華料理屋さんで食事をしていたときに、突如招興酒を飲みたくなった友人が、中国からの輸入ものだからということで1000バーツという大枚をはたいて料理屋さんに注文したのを覚えています。今、招興酒は200バーツで売られています。この春から、タイでライセンス生産を始めたのです。原料は米ですから、もちろんタイでも安く生産できます。チェンライ産の日本酒も、輸出のみ認められていたのですが、タイでの国内販売の許可が下りました。ご存知コリアの真露も、ライセンス生産を始めました。

自国では酒とタバコは健康を阻害すると喧伝しているアメリカ、ヨーロッパ、日本などの国が、国内消費の減収分を東南アジアに求めています。タイ人も、くだんの国の人と同じように健康を害するはずですが、売れれば良いと功利優先の商売をしています。

日本の酒屋さんの店頭に今でも並んでいるのか知りませんが、

SUNTRY RED(ザ・ガードマンの宇津井健のCMを憶えている人なら判ると思います)がタイで売られています。メコン・ウイスキーの値段の2倍です。偏見ですが、メコンとレッド、どちらも二日酔いしやすいウイスキーです。混ぜ物の多いレッドと工業用アルコールに色を付けたようなメコン、良い勝負です。でも、何で値段が2倍になるのか。タイの友人が、日本のウイスキーをご馳走してくれ、といいます。日本のウイスキーって何?と聞くと、あに諮らんや

REDです。確かにREDは日本のウイスキーだけれども、もっと美味しいウイスキーがあると言えば、懐にひびくのでREDで助かったと胸をなで下ろしました。懐が寂しくなければ、REDを日本のウイスキーと思うなよ、とプライドを刺激してもう少しマシな酒を薦めるのですけれども、REDで喜んでくれる友人に水を差しても酔いが覚めるので止めました。

酔っ払いの戯言ですから、こういうタイでの酒類流通の変化を具体的に話し始めると、紙面が足りなくなります。アルコールのお国自慢や品評会をするために、この話を書き始めたのではありません。言いたかったのは、いままで独占状況だった酒類販売シェアが競争時代に入ったことで、タイの広告業界が俄かに活気づいたことです。

サントリー宣伝部が、開高健、山口瞳、村松友視など、数々の小説家を輩出したように、タイの酒類販売関係の広告代理店のライターや映像作家たちが、創造的な仕事を始めています。カンヌの広告映画祭でも、タイのCFやコピーライトが、日本からの出品作以上に賞を獲っています。作家たちは、クライアントの言いなりになっていたタイの広告業界の禁を破って、独創的なCFを造り、クライアントの期待以上の成果をあげています。

CFディレクターから映画界にデビューして評判を得た監督も数人います。実は今まで、こうした広告業界の作家たちと交流することに、あまり期待感を抱きませんでした。ある仕事の関係で、タイの秀作、傑作、駄作CFを集めて欲しいという依頼があり、調べると「目からウロコ」の想いをしたのです。タイのテレビ局のスタッフたちが、こちらが拍子抜けするくらいに映像に対して無頓着(アングル、サイズ、音声の質は拘らず収録されていれば良し。テープノイズ、ホワイトバランスもマイペンライ)なのに対して、広告業界の映像作家たちは真摯なのです。当たり前のことなのですが、マザーテープとダビングテープの区別もしっかりしています(テレビ局はマスターテープでさえ、ダビングを繰り返した使い古しのテープしか残っていない)。

いま日本では、民生機のDVCであれ、べーカムであれ、素材さえあれば編集で適当に加工して放送するようになっています。映像のクォリティーについて耳にタコができるくらい叩き込まれた私たちの世代からみれば、イージー過ぎて腹立たしくなるときもあります。それでも放送が成立しているのですから、あまりカドをたてることではないのかもしれません。というふうに、ちょっと覚めていたら、タイの広告業界の作家たちに出会って、両頬を殴られたくらいに、映像に拘った時代のことを思い出したのです。

最近レストランやバーに行くと
「象さんビールはありますか?」
「ライオン・ビールは?」
というふうにウェートレスを困らせてしまいます。

こんな具合に、すぐに感化されてしまう私は、広告業界の良いカモかもしれません。

象ビールやライオンビールの味については、いつも酔っ払ってしまうので記憶に定かではありません。どうぞ、直接お試しください。      

   

(MK)


 

 

 

Nalida

 

マレーシアのマイスリー王女の相続人を探す

200年前にマレーシアのランガーウィー島で美人のマイスリー王女は浮気の誤解で夫の知事に殺された。殺される前に彼女は7代のランガーウィーが破滅するという呪いをかけた。現在マレーシア政府は昔からタイに逃げてきたマイスリー王女の7代目の相続人を探している。歴史的な証拠によると、プーケットに住んでいる6家族がマイスリー王女の相続人になるが、7代目のヤージーという家族はマイスリー王女の顔にそっくりの15歳の女の子がいるため、ランガーウィーの呪いを消すためにマレーシアに行くように招待されている。(デリニュース紙)

ダチョウをペットにいかが?

危険性がなく優しい目を持つダチョウは、土地の広い家やオフィスの可愛がれる人気ペットになっている。一方、ダチョウは革、肉、羽毛、卵、油といった利用価値が高いため、商業で飼育するタイ人も最近少なくない。(シーウィットンス-誌)

マンゴスチンが日本へ

果物の王妃、マンゴスチンはいよいよ日本でも食べられる。日本の当局はマンゴスチンにたかるハエの駆除に関するタイ側の研究成果に満足しており、今年から来年にかけて日本への輸出・販売が承認されるものと予想されている。日本での販売価格は一つ100バーツ(約300円)ほどと大変高くなるという。(タイ自由ランド紙)

ワニとアヒルは仲よし!

チョンブリー県にあるシーラーチャー虎園では観光客に驚かせるものがいっぱいある。その中ではなんと10匹以上のワニがアヒル群と冷静に住んでいる。園のスタッフに聞くと、このアヒル達は子供の時からワニと飼育されてきているので友達のように仲良くしているという。(デリニュース紙

女性がムエタイの審判員に

 世界ムエタイ議会は「女性審判員」の教育コースを世界初めて行った。このコースに参加した女性は40人ぐらいで大体は学士号と修士号を卒業した。この中では、有名なニューハーフのボクサー、パリンヤ君も参加してムエタイの女性審判員になれることになった。

 

今年のパタヤ・マラソンが盛大に

2000年のパタヤ・マラソンは7月2日早朝に予定されているが、今年はさらに、第7回アジアマラソン大会と並行して開催することに。コースはパタヤの町を一周走る。今年のパタヤ・マラソンに参加すれば、44ヶ国の世界級のマラソン・ランナーと一緒に走ることができるのだ。パタヤ・マラソンの常連、またマラソンの愛好者には見逃せない。(the Voice Mail紙)

 

女性専用バス

 バンコクでは通勤時や月末の給料日のバスがかなり込んで、女性たちが痴漢やスリの被害によくあっているという。そこで、女性が安心してバスに乗れるように「レディー・バス」を5月30日に開通させることになった。毎月の30、31、1日の午後4時から9時まで走る。このバスは女性、子、ニューハーフのみ乗車可能。料金は通常のバスの料金と同じにする。(タイラット紙)

 

男性も妊娠できる?

 チュラ大学の医者は子宮外に妊娠した32歳の女性に出産手術をすることが成功した。子宮外に妊娠していることを超音波で分かって無事に出産手術をしたのは世界で初めてのこと。その結果、男性も妊娠できるでははないかという質問が出てきているが、医者の話しによればそれは確かに出来るが、あまりにも危険であり、それに対して賛成する人はいないだろう。しかも、不自然に生まれた子供が社会にどう生きていくかは大変な問題になると予想されている。(デリニュース紙)

 

性転換した二人のミスター・レディーが結婚!

ステーシー・ハロウェル、26歳のウェールズ人(新郎)とジェニファー・コックス、30歳のイギリス人(新婦)は地球上に新しい愛の物語を作り出した。二人が先月性転換手術をしたプーケットのシリローッ病院で6月9日に結婚式を行った。今回の結婚式はイギリスで放送するラブ・ストーリーのドキュメントリーとして二人は撮影も依頼している。(デリニュース紙)

象の肉を食用

プレー県からの報道によれば、動物保護団体は同県では食用のために象を殺していると非難している。これについて、プレー県庁では、一部の村では象の肉を食することが以前から行われている、これは死んだ象の肉を食べているのであり、食用のために象を殺すことはないと説明している。また、同県ウィアントン村の主民によれば、象の肉は人気があり、象の肉が市場に出ると豚肉や牛肉は売れなくなるという。象の肉は同県だけではなく、他の地域でも人気があり、ナン、パヤオ、スコータイなどからも買いに来る人がいるという。

(バンコク週報紙)



6月〜12月
ラマ4世劇

タイ文化センター&チ ャラム・ローヤル劇場  この劇はThe King and Iモと“Anna and The King of Siamという有名な 映画から改作された

7月15〜16日
2000年パタヤ・マラソン

毎年開催する世界級のマ ラソン大会。

7月15〜16日

蝋燭祭り

ウボン・ラチャタニ県
精緻な蜜蝋彫刻で飾られ、深い信仰心に溢れた祭り美しく彫刻された蝋燭が色彩豊かなパレードする

7月16日

アサーンハ・ブージャ(全国)

7月16日

カオ・パンサー(全国)


 

 

 

ゴラゴットの

 

 

ミスター・シェイク、大流行

マーブンクロンやサイアム・スクエア最近、頭と底がふくらんだ30センチ以上もあるデカい鉄アレイ型容器を持った若者の姿がよく目につく。容器には太めのストローがささっていて、中のでんぷん粒入りドリンクが飲める仕掛けになっている。タイの女性ビジネスマンが台湾から持ち込んだパール・ミルク・ティーと呼ばれるもので、中国人の多い地域では結構よくみかけるデザートである。ミスター・シェイクというブランドが仕掛けたものらしいが、大当たりして似たような店が続々と出現。普通の紙コップだと30バーツのドリンクがデカ容器入りになると60バーツ。結構、ぼろい商売である。

(筆者作製)


インチキ坊主、逮捕

森の中で幽霊を呼び出すインチキビデオを作製、超能力を持つ僧侶のふりをして信者から多額の金品を巻き上げていた詐欺師グループのボスが詐欺罪で逮捕された。クー師匠というこの人物は黄色い袈裟を着て僧侶を騙り、空中浮遊中のトリック写真などを見せては、信者に「幸の杖」というただの棒を6千バーツで売りつけていた(信じる側にも問題があるような気もしますが)。話があんまり大きくなったのでクー師匠はテレビに引っ張り出されて超能力を見せるよう試されたが「集中力がでなかった」ために失敗した。ちなみにビデオに出てくる幽霊とは、生前に口の悪かった人は死後にプレートという悪霊となってしまうとおどす、姿は手足が竹ヒゴのように長く目は空洞で、針穴のような小さな口で血膿をすするという。(各紙 5月)


両性具有のブタ

スパンブリ県ブワンプラーマー郡に住むブンソン・シーソムポンさん(62)が飼っている10頭のブタのうち、1頭が両性具有だということが判明した。放尿の際、ペニスではなく、その上にある穴から排泄していることにブンソンさんが気づいたそうで、よくみるとそれは完全なメスの性器であった。それではこのブタはメスかというとそうでもなく、言い寄るオスブタどもをけちらしては、他のメスブタの尻をブヒブヒ追いかけたりする。気持ちはオスブタである。ではこのブタのオスの持ち物は果たして機能するのかどうか?ブンソンさんは興味津々で観察を続けたが、ブタもやはり見られるとやりにくいのか、なかなかコトに及ばない。そうこうするうち噂を聞きつけた

養豚業者がこのブタを売ってくれないかという話になり、カネに困っていたブンソンさんはあっさりと売ってしまったそうだ。  (タイラット 5月22日)


指が消える(医療過誤1)

放置されていた医療廃棄物からコバルト60を浴びて入院していた患者が、医師に無断で指を切断されたと訴えている。チットセーン・チャントンサーカーさん。両手に重度の放射線障害を負って入院しているが、最近、両手の人差し指と左親指を医師に切られてしまった。医師は 「細胞が壊死したためやむなく切断した」としているが、チットセーンさんは「指を切るという説明は受けなかった」と主張している。また、この他にも、痛み止めをもらえず妻に薬局に買いに行かせたなど、病院側の不適切な対応に不満を顕わにしている。タイも日本と同じようにインフォームド・コンセントの意識が低く、特にこの場合はほとんど経験のない放射線障害の治療であったためこのような問題が生じてきたものと思われる。

(タイラット 6月6日)


アイム・ネガティブ(医療過誤2)

約2年にわたってエイズ治療を受けていた男性が実はB型肝炎だったことが判明した。チェンマイ在住のニランドン・カムチャイプームさん(27)は98年3月、同市内のメーテン病院でエイズと診断され、99年8月まで同病院でエイズの投薬治療を受けた。その期間、強い副作用に悩まされ続けたという。一時は死ぬことも考え、知人に銃を売ってくれるよう頼んだこともあったという。しかし、今年に入って行なわれた血液検査で、エイズではなくB型肝炎であったことが確認された。ニランドンさんは同病院に対して慰謝料と診断ミスの説明を求める方針だ。(バンコクポスト6月8日)


アートするゾウ

イスラエルの動物園にいるタイの象3頭がこのほど、絵筆を鼻に持って白布に色鮮やかな抽象画を描くという離れ業をやってのけた。作品数は約30点。女性の衣装に仕立てられたほか、クリスティーのエルサレム支部で競売にかけられた。(マティチョン 6月6日)

 


若者のニュー・スポット

ウィークエンドマーケットの中でも、アンティークや雑貨店が軒を並べるエリアは以前からかなりお洒落なスポットとして知られていたのだが、最近その傾向に拍車がかかってきた。スカイトレインのモーチット駅が出きたことで、これまでサイアムあたりで遊んでいたお洒落な若者が気軽にアクセスできるようになったためだ。最近は小洒落た喫茶店やテッパンヤキ屋(日本食をお洒落なものとしてとらえた感覚の店)、冷房の入ったTシャツ屋まで出現、すでにこのエリアは買い物にというよりは遊びに来るところになりつつある。

(筆者作製)

 


催涙ガスと幼稚園

西部ターク県で6日午前9時頃、「シャブ中の男が暴れている」との通報があり、地元警察の署員が現場に急行したところ、民家に立てこもった男が両手に板刀を持って暴れ回っていた。男はチャートリー・パタナリアムパイブン(39)。近所に住むシャブ常習者である。説得しても無駄と判断した巡査のひとりが家の裏から回り込み、取り押さえようと男の背後に忍び寄った。ところがややあせったためかずるっとバランスを崩し、気づいてふり向いた男は板刀を巡査の頭に振り下ろした。カチン!。ヘルメットをかぶっていたので巡査は命拾いである。しかし、再度男は刀を振り上げる。

ここで、仲間の危機を見てとった同僚巡査は、男の目をくらませるために催涙弾を投げ込んだ。ところが、神経が完全に覚醒しきっている男はこのときも俊敏な対応を示し、なんと催涙弾を拾って投げ返してきたのである。そして催涙弾は家を遠巻きに見守っていたヤジ馬の頭を飛び越え、反対側の幼稚園に見事着弾。園児たちは大の大人でも悶絶するという強力な催涙ガスに包まれてしまった。幸い、死者などは出なかったものの、40人の園児が病院で治療を受けたという。チャートリーはもちろんこの後つかまった。(タイラット 6月7日)

 


第37代ミス・タイランド

カセサート大学で教鞭をふるう現役教師のパナッダー・ウォンプーディーさんに決定した。今年はミス・タイランドを取り仕切るワチラーウット校同窓会が、これまで提携していたチャンネル7と契約を解除、新たにiTVと組んでコンテストを開催した。これにより審査基準は従来よりも教養・知性を重んじたものとなり、残念なことに水着審査は中止。栄冠がバリバリ現役教師の頭上に輝くことになった。ちなみにミス・ユニバースへの出場権を管理しているのはチャンネル7で、3月に独自のコンテストを開催している。

(タイラット)

 


脚光を浴びる日本食

最近、デパートやショッピングセンターで日本料理レストランに(タイ人客の)長蛇の列が出来ていることが多い。いったい何がそんなにすごいのかと並んで入ってみると、恐ろしくまずいが結構安い日本料理が出てくるのである。なぜか、日本人にとってまずければまずいほどタイ人には受けている。やはり、味覚がまったく違うのである。ある調査機関のリポートによれば、3年ほど前は5億バーツに過ぎなかった日本料理レストラン市場が、今年はなんと25億バーツにまで伸びるとか。不況脱出の起爆剤とならんばかりの勢いである。要因は、健康食イメージとしての認識定着、現地人コックの増加によるコスト低下、ショッピングセンター内店舗の増加(家族連れの取り込みに成功)など。タイ人向けの日本料理チェーンとしては、フジ、コブネ、オイチなどが有名。サバ、ウドン、ヤキソバなどの単語はすっかりタイ語にとりこまれてしまったようである。

(筆者作製)

 


タイの乙武さん

ナコンサワン県ナコンサワントック郡に住むトイ・ルワットプワンチャムパーさん(49)は生まれながらにして両手と右足がない。職業は小型家電の修理屋さん。両手なしにいったいどうやって修理などするのかと思うが、指のない手で器用に道具をはさみ込んで小さな部品を難なくつまみ上げる。1年ほど職業訓練機関で修理技術を学び、3年の修行を経てタウンハウスを借りて独立した。妻と2人の息子を養っている。

仕事の苦労を尋ねると、不況で一時客が減ったとか、引っ越して客をまた集めなおさなければならないとか。障害に関する苦労話はひとことも出てこなかった。

(タイラット)


ワニの誕生日

サムットプラカン県にあるクロコダイルファームのワニ、チャオヤイが28歳の誕生日を迎えました。彼は体長6メートル、体重1114キロ。ワニ園側の話では89年にギネスブックに世界最大の飼いワニとして載って以来、王座の座を守り続けているとか。

誕生日にはワニ好きの演歌歌手がかけつけて花輪をかけ、魚、牛、ブタ、チキンでできたバースデイケーキがふるまわれ、お客さんが寄せ書きを残していきました。おまけにガールフレンドまで贈ってもらったそうです。なんとも幸せなワニですが、彼の住みかは5メートル×15メートル。体長6メートルにはちょっとせまいような気もします。

(バンコクポスト)

 


サムイ島の珍料理

 

 「イノシシ」「蜂の子」「うなぎ」。

これらが、日本の主に地方で(うなぎはともかく)食されているのはご承知の通りだ。タイとはあまり縁がなさそうではある。しかし、実は、これらはタイでも食されているのだ。それも、あのメジャーなリゾート地のサムイ島でである。

 

 プーケットに次ぐ人気のビーチリゾート、サムイ島。かつては秘島と呼ばれたタイでも2番目に大きいこの島は、現在では安いバンガローから高級リゾートホテルまで勢揃いし、美しいビーチやマリンスポーツはもちろん、ジャングルトレッキングまで楽しめる充実した観光地となっている。

 ここで、普通になにか食べようと考えたなら、やっぱりシーフードとなるだろう。

ホテルやビーチ沿いにはたくさんのシーフードの店があり、実際美味しく南国気分にもなれる。ただシーフードは、サムイでもプーケットでも、いやパタヤやバンコクで食べても、味付けはだいたい同じようなものだ。南国気分にはなれても、タイっぽさが少ない気がする。

 そこで少し気張って、屋台やローカル向けのガーデンレストランなどへ行ってみても、メニューはごく普通のタイ料理であることがほとんどとなる。たしかにタイっぽいが、普段から日常的にタイ料理を食べている私としては、今度はサムイらしい、サムイ独特の味を味わいたくなってきた。人間とは贅沢だ。

 

 そんな思いを現地の人に話したところ、ビーチを離れた街道沿いにある、とあるごく普通の食堂に連れていかれた。なにがあるのかと聞くと、その答えが冒頭に書いた「イノシシ」「蜂の子」「うなぎ」、だったのである。

 サムイらしいというよりも、どこか日本的な気がするが、しかしこれらがサムイ島で食べられるとは興味深い。さっそく注文してみることにした。

 

 「イノシシ」はタイ語で「ムーパー」という。もちろん、元々サムイ島にいたわけではない。いつのころか、タイ本土から泳いで渡ってきて住み着いたらしい。タイ本土の一部の地方でも、イノシシを食べることのできるところがある。

 サムイ島では、イノシシは「パットペット」という料理にして食べることが一般的だ。「パットペット」とはタイ南部料理。タイ南部の料理は、イサーン(タイ東北地方)や北部の料理に較べてもマイナーで、この「パットペット」という料理もバンコクで見ることは少ない。実際、私もこれまでに食べたことはなかった。一見するとゲーン(タイカレー)と似た見かけを持つ辛い料理だ。

 さて「ムーパー」の「パットペット」の味であるが、パットペットの辛い味付けが強く、イノシシの肉の味はそれに隠れてしまっている。いくらか硬く締まった、野性的なイノシシ肉の食感はあるが。うまいことはうまいのだが、イノシシ肉の個性をあまり味わえなかったのは残念だった。

 ところで、イノシシというと私は鍋を連想する。そこで食堂の店員に「トムヤムに出来るか?」と訊いてみたが、それは無理であるようだった。相当長時間煮込まなければ、肉が柔らかくならないらしい。

 

 次に食したのは「蜂の子」、タイ語で「ルークトー」である。

 本当のところ、私はゲテモノが苦手で、日本でも蜂の子やイナゴは食べたことがない。

 ところで、タイにはいわゆる「ゲテモノ」の範疇に属する料理も多い。メジャーなところでは、イサーン(タイ東北地方)を中心に食される昆虫類、なかでもメンダー(タガメ)だ。バンコクでも、屋台などでごく普通に売られている。ゴキブリみたいなグロテスクな外観に似合わない上品な味で、日本人でも好む人は少なくない。私は駄目であるが。

 また、タイ北部でも、赤蟻を食すところがある。ラヨーンには、蟻の卵をメニューに載せている店もあるらしい。サコンナコーンは、ベトナム難民の多いためか、犬を食べる町として有名だ。

 しかし、私が食べることの出来るゲテモノは、せいぜいライト感覚のカエルやヘビ、鳥の嘴や足といったところまでである。

 

 蜂の子の料理を注文してはみたものの、やはり出てきたものを見ると、なかなか食べる気には慣れなかった。メンダーのようにこんがりと揚げてあるわけでもなく、軽く火を通した程度のようで、薄黄緑色をしていて柔らかそうである。生で食べるよりはマシだとも思うが、生とあまり違わないかもしれない。おまけに、蜂の幼虫だけではなく、羽の生えた成虫も一緒にまじっている。

 案内をしてくれた現地の人は、さっそくうまそうに食べている。私も、勇気を出して一匹だけつまみ、口の中へ放り込んだ。気持ちが悪い。しかしそれは、実際の食感がどうであったかとは関係がない。単に、先入観・イメージから、頭で勝手に気持ち悪いと感じているだけだ。それは自分でもわかっていた。

 それでも、少しは味わってみた。意外と水分の少ない、パンくずのような食感だった。これなら大丈夫か?と2匹目を口にすると、今度はイメージ通り、皮がプチッと切れて中身がドロッと出てくる感触がした。結局、肝心の味は、味わうどころではなかった。

 現地の人が言うには、蜂の子を食べると精がつくとのことである。

 最後に食べたのは「うなぎ」である。

 タイ語では「プラーライ」という。お隣の国、マレーシアでは、日本向けに養殖も行っているらしい。タイでは養殖はしていないが、北部の山地で天然のうなぎが捕れる。バンコクにある日本料理店でも、タイ北部産の天然うなぎを売り物としている店がある。

 しかし、タイ人自身がうなぎをどのようにして食べるのかは知らなかったし、またサムイでうなぎが捕れるということも予想外だった。訊くと、イノシシ同様にパットペットにして食べることがサムイでは一般的なようである。しかし、パットペットでは、料理そのものの味付けが強すぎて、うなぎを十分に味わえないような気がした。そこで、「トムソム(柑橘系のスープ)」にしてもらうことにした。

 出てきたうなぎのトムソムは、見事なぶつ切りのうなぎが入っていた。

 タイ南部のトムソムは、バンコクとは異なり、よりあっさりとしていて辛さも弱めである。さっそく食べてみると、スープ自体があっさりとしていることもあり、まぎれもないうなぎの味を楽しむことが出来た。

 しかし、正直なところ、蒲焼きにして食べたかったなあ、とも思ってしまった。

 

 これらの料理が、サムイ島でどれだけ一般的に食されているのかはわからない。わざわざクルマで少し離れたところにある店まで連れて行かれたことを考えると、それほどには一般的な料理ではないのかもしれない。しかし、非常に珍しい料理とまではいかないようでもある。

実際のところ、どれも素朴で田舎臭い味だ。たとえば同じうなぎでも、日本の蒲焼きにはかなわないと思う。しかし、たまにはこうした田舎臭さを味わうのも良いと思う。サムイのリゾートのイメージとは似合わないが、どこか自然に近づいた気分を感じた。


■新学期に思う

 

 6月に入り、タイでは新学期が始まっている。

 4月中旬のソンクラーン(タイ正月)もとっくに終わり、そろそろ雨季という季節なのだ。学生にとっては、新学期早々雨が続いたりしたら通学する気もなくなるようにも思われるが、4月〜5月は本来1年中でもっとも暑い時期で、勉強に身が入らないのだろう。それに、雨季とはいえ1日中雨が降ることはほとんどない。

 少し前まで、ローカルの若者向けの雑誌では、「夏休みだ!ビーチへ行こう」的な特集をしばしば見かけたが、この時期には新しく大学に進学した新入生向けの、学生生活マニュアル的な記事が特集されていたりする。日本と同じだ。内容は、先輩との付き合い方や友だちの作り方といったものから、不良に絡まれたらどうする?というものや、(女子学生が)男子学生にしつこく付きまとわれたら?などというものもある。バンコクの市内バスの乗り方マニュアルまであった。地方出身の学生向けのものだろうか。

 

 タイの大学でも、入学すると新入生歓迎の儀式・イベントがある。「ンガン・ラップ・ノーン・マイ」という。学校全体で行う公式的なもの、学部学科単位で行うものとがある。サークル活動は日本のようには活発ではないようだが、サークル単位で行うパーティーもある。

 「ンガン・ラップ・ノーン・マイ」は、単なる入学式ではなく、先輩の在校生が新入生に対して学校生活についての様々な面を教える。学校によっては、このとき在校生を特定の新入生の担当という形に役割を与え、新入生歓迎の時期が終わったあとも卒業するまで面倒をみる関係となることもあるらしい。

 また、学校生活について教えると同時に、親睦を図る目的で、先輩在校生が新入生を連れてバンコク郊外へ1泊程度の小旅行を企画することも多い。この時期、パタヤやラヨーンなどを訪れると、そうした学生グループに遭遇することが出来るかも知れない。

 日本と違い、こうしたパーティーやイベントなどでアルコールが入ることは少ないようだ。それでも、新入生に対して、いじめとは少し違うが無理難題を押しつけて面白がることはよくあるようで、たまに問題ともなるらしい。

 

 当然、大学進学と同時に1人暮らしを始める学生も、日本と同様に多くいる。しかし、日本の1人暮らしとは少し違うようにも思う。

 多くは、学校近くの寮(ホーンパック。学校側が公式に経営している寮ではなく、学生専用のアパート)やアパートを借りて暮らし始める。同じアパートや近所に学校の友達が多く住んでおり、お互いそこを訪問し泊まり歩いたりするのは日本と同じだが、その頻度は日本よりもよっぽど多い。1人暮らしとは言っても、プライベートな時間などほとんどないんじゃないかとすら思えるほどだ。

 実際、学生に限らずタイ人は、プライベートな時間や空間をそれほど必要としていないようにも思える。それよりも、完全に1人になることをタイ人は嫌うようだ。バンコクにアパート暮らしをしているタイ人も、厳密には1人暮らしよりも兄妹や同郷の友人と共同生活している場合が多いが、それは経済的な理由からだけではないだろ

う。タイ人の日常には、常に誰かがそばにいる。それが、人間関係の深いタイの社会を成立させているようにも、同時に集団の中で自分を主張するタイ人の利己主義を作っているようにも思える。タイ人にとって、孤独は最大の恐怖の1つなのかもしれない。

 

大学に進学して、初めて家族とも田舎の友人たちとも離れて、1人バンコクに来ることとなる若者も多い。そんな彼らが、バンコクで本当に1人となってしまうことのないようにするためにも、学校の「ンガーン・ラップ・ノーン・マイ」は重要なものなのだろう。個人の意志で参加する日本の大学のサークルとは違い、タイの「ンガーン・ラップ・ノーン・マイ」は、すべての新入生が体験するものである。

 


  久米村の翁

 

 最近の中国は、文化大革命の中国から、修正共産主義、いや変形資本主義の道をひた走り、“左翼”(こういう言葉がまだ生きているのかは知らないが)から最先端の資本主義者までを、途惑わせている。

 その最先端の都市が上海である。今の世の中を、明るい未来社会の一歩手前と取るか、崩壊寸前の世紀末ととるかは、人によると思うが、その不安定さの象徴として上海はある。せんだって、突然の仕事でその上海に行く機会を得た。

 空港はどこの国にも在るような、変哲もない感じで、雲助タクシーもうようよしている。しかし、空港から一歩外に出ると、古い歴史の手垢に汚れた町並みが次々と壊され、新分譲地から商店街と新しい家並みがどんどん出来ている様は、初めての訪問者の目にも新鮮に映る。

 本当に進歩しているのか、無駄な努力なのかは分からないが、パワーショベルやブルドウザーが唸りを立てて働いている様は、確かにいわゆる“経済”が動いていることを感じさせる。

 何年も前になるがマルコス政権の末期には、いわゆる“経済”が止まってしまったといわれ、建築中のものはなにひとつなく、くすんだ風景の中に貧しい人々がその日を生き延びるためにうごめくように働いていたていたのを思い出す。

 空港の近くから高速道路に乗って、オールドシャンハイに近づくにつれてその異様さが増してくる。カメラマンの目からすると、新旧の対比が面白いということになるのだろが、古めかしい長屋の商店街とガラス張りのビル、中国寺とドーム、英語と中国語の看板などなどを見ているとなんとなく不安になる。

 それが上海市の真中を流れる黄浦江につくと頂点に達する。手前には植民地時代の古いビルが建ち並び、対岸には近代的というよりは西洋文明を誤解したような、奇妙奇天烈なそれこそ宇宙的ビル郡が立ち並ぶ。  

 ついこの間まで毛沢東のもと、紅衛兵の嵐が吹き荒れていたと思ったら、カーボーイハットをかぶり、アメリカさんに愛嬌を振りまいた登小平の時代とな

り、そして訳の分からない江沢民の時代も過ぎようとしている。これを誰が砂上の楼閣でないと自信を持って言うことができるだろうか。

 さて、私を迎えた上海の冷たい雨ではないが、鬱陶しい話はこれくらいにして、奇跡的に晴れた次の日に移る前に、上海の若者の話をしなければいけない。きゃぴきゃぴの英語を話す、二十八才のコーディネーター、ジェーン、当分の間は稼いで独身貴族を満喫したい。通訳は上海外国大学を卒業したばかりのチャン君、真面目で素朴。お父さんの会社の通訳も務めながら、英語を強化しつつ、フリーの日本語通訳として働いている。

 サウンドマンはMr.OH。外国語は一切だめみたいだが友好的である事を証明したいらしくいつもニコニコしている。カメラマンは香港から来たスマートボーイ、ロング茶髪にピアースのジェイムス。英語の名前だが、香港ではイギリス植民地だったこともありあたりまえとしても、かつての“共産中国”がこう早く身替りするとは。

昔の競馬場跡が、人民広場になっている。そこで日本車についてのインタビュー。簡単な仕事で、中国人の若者の考えが分かって面白い。要は、共産党一党支配の資本主義という変形体制ながら、若者は世界のどこともあまり変わらない。良い仕事について、良い車を買って、つまり良い生活をしたい。今ごろそんなことが分かったのかと言われそうだが、毛沢東中国の印象があまりにも強かったもので、遅れてきて中国現代化のありさまに接し、びっくりしてしまっていると取って頂きたい。                               

中国中から集まってくる観光客に混じって撮影していると、あっという間に黒山の人だかり、若い国の人々の強烈な好奇心に圧倒される。そしてすぐに監視中の公安の追い立てに会う。ちゃんとした許可もなく地元のスタッフの機転だけに賭けた短期間、必死の撮影なのですぐに場所を移動しなければなかった。

それからあと、、絵柄を変えるのに繁華街を転々とするのも同じで、公安を気にしての忙しない撮影だった。それにしても以前の中国だったら捕まってしまっただろうに、注意はされるけど撮影自体は出来たということは大分こうした自由が増えたと取って良いだろう。自由主義に耐えられうだけの共産主義でなければ、いずれにせよ長続きしない。

無事に撮影を済ませての夕食は、さすが本場の中華料理、美味しかった。前に行った北京で、美味しいものを探すのに苦労したのと大分違う上海だった。

特にシーフードは、新鮮でお勧めできる。ついでに言えば、本場の漢方薬と、古典を含めめた本屋漁りが最高。

最後に推薦めは、なんと言っても博物館。古代史に興味のあるひとにとっては垂涎の的とも言える、青銅器や玉器など数日費やしても飽きないほどのものがある。

纏まらない話になってしまったが、人々にまだ新しい国づくりの息吹の感じられる、目まぐるしいほどの変化を見られる中国は、これからも注意を払っていかなければいけない国だと感じた。

ネタの宝庫、中国に再見!    (了)

 

 タイに生きる日本人の虚像と実像

(Y.Miki)

 

 

 タイはよく男性天国などと呼ばれることがある。カラオケクラブ、マッサージ、ゴーゴーバーなど種々な遊び方、楽しみ方ができるのは事実である。その中でも、個人的に好きなのはゴーゴーバーである。一言にゴーゴーといっても分からない方もいるだろうから簡単に説明すると「水着姿の可愛い娘ちゃん」がカウンターの上でゴーゴーを踊ってサービスする飲み屋である。(奥さんが見たら目をまわすかな!)

そして、そのそのゴーゴーバーという歓楽街で毎夜男と女の物語が繰り広げられている。代表的なところは、ガイドブックによく登場するのがパッポン、ナナプラザである。

 パッポン→シーロム通りとスリウォン通りを跨がるタイの代表的な歓楽街。昼間ここに来ても何の変哲もない通りなのだが、午後7時を過ぎる頃から何処からとなく土産物や偽ブランドを扱う屋台群と飲み屋が湧いてくる。ただし観光客相手の悪質な店もあるので要注意。

 ナナプラザ→スクムビット通りのソイ4にあり、通称ソイナナと言えばタクシーの運ちゃんでもすぐ判ります。客層はオイルダラーのイスラム系が多く遊び方は一見派手だが実は金銭的にはシビアで可愛娘ちゃんいわくキーニァオ=ケチだとか。ナナプラザの一角全てが歓楽街と化しており、ゴーゴーバーはもちろんの事、オカマバー、トップレスバー、カラオケ、カウンターバーなどがひしめき合い、そう言う意味では一見の価値はあります。相場的にはビール小瓶・水割り一杯80バーツ位。ただし日本人と判ると可愛娘ちゃんのドリンクちょうだい攻撃(もちろん有料)がある。

 でも、三木こと私は上記2ケ所にはあまり行かない。理由は、パッポン、ナナプラザは短期旅行者が多い場所だからである。タイの地場で生きる自分としては、金銭的なこともあるが(現実に貧乏)旅行者相手の地域は得てして可愛娘ちゃんの攻撃が多すぎて落ち着いて自分の世界に没頭できないからだ。可愛娘ちゃん達は短期、ほとんどが一週間かそこいらで帰国する観光客から如何にお金をむしり取るかと考えている。サービスが過剰になるのは仕方ないであろう。なぜなら彼女達はその収入から田舎の両親を養い、弟妹の学資、実家に預けた子供の生活費を稼いでいるのだから。

しかし、私はビールをちびちび嘗めながら、酒場の喧噪や行き交う男と女の恋物語を想像し楽しむのが好きなのだ。そんな方にお勧めするのは・・・

 ソイ カウボーイ→スクムビット通りソイ21(アソーク)がお勧めである。この場所は、観光客や旅行者が少なく、外国人(白人、日本人、韓国人などが多い)は9割が地場で働く、つまりタイ国内で仕事をして最低でも2〜3年は帰国しない人種が多い。ほとんどタイ人化してしまった外国人も多いのだ。

だから可愛娘ちゃんもおっとり構えている。焦って嫌われるよりは、また来てくれ指名してくれるのを待つほうが良いのだ。このソイ カウボーイで外国人との結婚パーティをみかけたり、その夫の住む外国に幸せを掴みに旅たった娘も少なくない。

私はカウ ボーイのほとんどの店で顔が売れている。そりゃあたり前であろう、何せここに通いはじめて十数年になるのだから。仕事が終わり5時過ぎにソイの中をわざと通って帰ると、起きたばっかりの寝ぼけ眼の娘たちが店先のカウンターで食事をしている。「三木!ご飯食べた?一緒に食べよう」と声がかかる。そいうときには遠慮なくその娘たちの輪の中に入って食事をする。皆でなけなしの20バーツ位を出しあい、一銭も持っていない娘も加わり一緒に食べる。その心暖かな世界は、少なくとも今の日本には無くなってしまった。食事に誘われれば下心を探り、飲みに行けば接待という感覚しかない日本人。

 人情はここにあった。こんな娘たちにも悲しいことはあるのだろう、しかしそんな事はおくびにも出さず、明るく接してくれる。そんなソイ カウボーイが私は大好きである。タイにいる限り私はこの止まり木で1本80バーツのビールを飲みながら自分自身を見つめ続けてているだろう。          

 



 

   ゴラゴット

 

5月13日。タイ音楽最大手グラミーとNHKの共催企画コンサート『Asia2000』を見に行ってきました。参考になるかどうかはわかりませんが、観戦記とそこから感じたさまざまな思いをつらつらと垂れ流してみたいと思います。

まずは丁寧に基本データを復習。参加アーティストは日本がモーニング娘。、ココナッツ娘、DA PUMP、鈴木あみ。タイ側はMr.TEAM、JAMP、チャイナ・グワン、ニコル、FLY。司会はグローブのマーク・パンサー。この人は進行うまかったです。会場はザ・モール・バンカピのMCCホール。大型デパートの最上階なのですが、バンコクではかなりメジャーなコンサートホールです。チケット代は50バーツ。これはかなり安い方です。同日同時間にはグラミーの強力なライバルであり、タイのジャニーズ事務所といわれるRSプロモーションが、オールスターコンサートをぶつけてきましたが、こちらの入場料は100〜300バーツ。暗に、RSのコンサートの方が価値があるのだといわんばかりのやり方ですが、実際この2社はそれこそ犬と猿、巨人ファンと阪神ファンのような間柄だそうです。

さて、コンサートの開演は午後6時ということになっていましたが、まず30分ほどはうだうだ待たされました。ただこれはタイのコンサートではごく普通のことで、1時間以上遅れることなんてザラ。最初から30分の遅れを見込んで来た方がスムーズに入場できて、待ち時間も少なくてすむほどです。ところがこの日はなんと「お待ちいただきのみなさん、ショーはあと10分で始まります」という異例のアナウンスが入ったのです。しかも日本語の方はしろうとくさいオバハンの声でした。たった10分のことでこのおわび。タイでは考えられないことです。おそらくは時間に厳しい(かつタイの国民性をまったく理解していない)日本サイドが、しびれをきらしてこのようなお詫びアナウンスを命じたのでしょう。これは確かに客への細かな気配りではあるのですが、このときばかりは完全な逆効果でした。それまでいまかいまかと待ち望んでいた会場内が、一気にしらけムードとブーイングに包まれてしまったのです。あーあ、何にもいわずに放っておけばよかったものを。

このファンの反応はきわめて自然なものです。あなたは(あなたがもし男であるなら)、女性があなたの巧みな愛のささやきで燃え上がり、いまかいまかと待ち受けているとき、「あ、あと10分で‥‥」と耳元でささやいたりするでしょうか。これでは一気にどっちらけです。女性の方、どうですか?こういう例に限らず、いまかいまかとじらされるからこそドキドキするってことありませんか?コンサートを待っている時間も似たようなものです。憧れの歌手の登場を待つ、あの独特の緊張感。まだかまだかとじらされるのが楽しいのです。30分も40分もタイ人にとっちゃ同じこと。その興奮に「あと10分」という具体的な数字が冷や水を浴びせてしまった。無責任な結果論になってしまいますが、このアナウンスがなければ、コンサート全体のテンションはもう2〜3割、高めに維持できていたのではないかと思います。

タイ人は、いちどしらけムードが漂うと、かなり冷酷にしらけます。日本人は、コンサートがいまいち盛り上がらないとなんとなく歌手がかわいそうになって、無理して声出したり手拍子したりして盛り上げようとするのですが、タイ人はそれをしない。

楽しいときはものすごく盛りあがるのですが、ちょっとでもつまらないと思うと徹底的にしらける。まったく自然体です。実際、ディスコでよくやるミッドナイト・コンサートでは、それがタイの人気歌手のコンサートであるにもかかわらず、ステージの前を日本人が占めてしまうことがよくあります。それは決して、日本人のノリがいいというのではなく、「せっかくコンサートに来たんだから、盛り上がってあげないと歌手に申し訳ない。そして盛り上がらないと居心地が悪い」という気遣いがそうさせているように思います。

そしてかなりきっちり10分後、コンサートの幕は切っておとされました。スタートは完全な失敗でしたが、始まってしまえばそれなりには盛り上がりました。ただ、この手のオールスター形式のコンサートはみんなそれぞれお目当ての歌手がいて、それ以外の歌手のときは座って休んだりするファンもいるので、固定ファンの多い歌手のソロ・コンサートのような一体感は出てきません。私はタイ人のど真ん中にいたので、周囲はやはりタイの歌手のときに盛りあがりました。Mr.TEAM、ニコル、FLYあたりがのりのりでした。日本の歌手のときは前半はともかく、後半は疲れが出てきて座り込んだりしていました。ただ、ブレイクダンスでうならせたジャニーズ系ダンス・グループのDA PUMPにはみんな見入ってたようです。

ところで、ここでちょっと気になったのが持ち歌の数です。日本の歌手は1人平均3曲、タイの歌手は平均2曲でした。はるばる日本から来てもらったんだから少し多く歌ってもらおうというつもりなのかも知れませんが、抱き合わせで1人3曲はちょっとだれるし、きっちり見ているファンの間には、なんでタイ人が2曲で日本人は3曲なのという空気が流れてしまいます。いろいろ裏の事情もあるのかと思いますが、せっかくの音楽交流がこうしたつまらないことで色あせてしまうのは残念なことです。最後にみんなでジョン・レノンのIMAGINEを歌ったときもどこかちょっと会場内に無理してるといううすら寒い感じが漂っていて、もうちょっと感動したかったなあというのが一介の音楽ファンとしての本音です。

でもまあ、こういうイベントを企画すること自体たいへんなことだろうし、あまり前例のないことだからそんなにうまくいかないのは当たり前なのかもしれません。次回はもうちょっと歌手レベルでの交流を深めてから、それファンに伝染させていくような、そんな構成にしてほしいなあと感じました。例えばセッションとかデュエットとか。歌手同士がステージで和気藹々としていれば、それは自然と観客に伝わってきます。今回のセッションといえばFLYとマーク・パンサーの「荒城の月」くらいのもんでしたから。

いろいろ文句ばかり言ってしまいましたが、それでもこういう国境を超えたイベントは楽しいものです。主催者の方、来年もまた、いや来年といわず年末あたりにタイでまたやってもらえませんか。楽しみにしています。

 

アジア2000に出演しているアーティストについて知りたい方は下記HPまで。

http://www.nhk.or.jp/asia2000/

 ちなみに日本ではすでに6月2日に衛星第2放送で放映されましたが、

さらに6月18日(日)の午後4時にも総合テレビで短縮版が放映されるそうです。



バンコクにいる僕が今思うこと

人々の憩いの場  ルンピニー公園

ぼくはタイ入りして4ヶ月になりますが、タイ人の人が元気に動いている姿をあまり見たことがありませんでした。だから、タイ人の人はスポーツなどで、好んで汗をかいたりしないものと思っていました。しかし、タイ人の友人に、『朝早く、ルンピニー公園に行けばいろんな運動をしているタイ人が大勢いる。』という話をきいたので、さっそくそ確かめに行ってきました。

日曜日の朝6時、スカイトレインのサラデン駅でその友人と待ち合わせし、そこからは歩いて5分のところに、そのルンピニー公園はありました。

早朝ということで、ふたりともまだ寝ぼけ眼でしたが、正門を入ると、一気に目が覚めました。そこではパッと見ただけでも1000人以上の老若男女がエアロビクスで汗を流していたのです。インストラクターの動きに合わせて、ワン、ツー、ワン、ツー、といった具合に足をあげたり腕を回したり、とても楽しそうに激しく動いていました。そこから少し奥にすすむと、ウエイトトレーニングをしている人たちがいました。もちろん、インストラクターらしき人は、タイ人の顔に似つかわしくない筋肉ムキムキの体になっていました。機具などもかなり充実していて、上記のエアロビクスと合わせて見ると、アウトドアのフィットネスクラブといったところでしょうか。他には太極拳、ジョギング、中国の武芸、(扇子や剣を使った舞い)ヨーガ、タイダンス、社交ダンス、セパタクロー、体育会系はそんなところで、文化系は、タイの楽器を弾く人たち、ビデオ鑑賞を楽しむ人たち、お茶を飲む人たち、カラオケを歌う人たちがいました。カラオケで、日本の曲が歌われていましたが、(歌詞は中国語。)スピーカーからの大音量の千昌夫の『北国の春』をBGMにジョギングする人たちがいるというのも、日本人の僕にはおもしろくうつりました。

9時ぐらいにはその数は半分ほどになっていて、だんだんと、僕が知っているバンコクの公園に戻っていきました。ちょっと振り返ってみると、あまり、タイ人らしい顔のタイ人はいなかったようにおもいました。多くは中国系のタイ人で、これらの人たちは、ほとんど、そのクラブに所属して、年会費をいくらか払って楽しんでいるそうです。そんな中、働いていたのは池の鯉の餌を売っている幼い子供たち、結局、ここも、生活にある程度余裕のある人たちの憩いの場でしかないのか。というのが、僕の感想です。   

          (OKUMOTO)


2000.4.より撮影してきました10R各32分の素材があります。収録日数の短縮などにご利用ください。(NTSC素材もあります)

 

収録済み項目

R-1 水上マーケット(ダムヌンサドゥアク)

R-2 ローズガーデン、花、観光客を乗せた象、タイダンス、ムエタイ

R-3 ローズガーデン、ワットアルンの夕景

R-4 ワットアルン夜景、チャオプラヤ河、水上バス、小船の物売り

R-5 水遊びの子供、バンコク市街(俯瞰)河、船、ビル郡、ハイウェイ、ワットアルン(昼)王宮

R-6 王宮内 仏像、祈る、ワットポー(寝釈迦仏、マッサージスクール)エラワン(祈り、タイダンス)、道路と渋滞、BTS(高架鉄道)渋滞

R-78 水上バス、オカマショー

R-9 托鉢(お坊さん)、市場(野菜果物肉)買い物、水上バス(通学)ワットアルン、BTS(俯瞰)

R-10 BTS続き、草原の象、サメット島、白い砂浜 ビーチ、花、波、船、海辺のバー

 


パタヤ発

GPAはこのコンテストの模様とインタビューなど3人の活躍?を収録しました。βカム30分9本の映像素材があります。GPA東京築山まで連絡ください

世界的にもオカマに寛容な国と知られるタイ。

先日もオカマのバレーボールチームが国の代表チームを破ったという本当にあった話が映画化され(タイ語タイトル『サトリーレック』鉄の女の意味・日本では来年のお正月に公開予定)大ヒットしたほどオカマに対するタブー意識が少ない。またゲイ・レズどうしの結婚式のニュースが紙面を飾るのはさほど珍しいことではない。

それゆえか美しいゲイボーイさんも多く老舗のリゾート地パタヤではオカマのキャバレーショーが人気観光スポットになっている。

昨年このキャバレー『ティファニー』が主催した美人コンテストの優勝者がアメリカで行われたオカマの世界コンテスト“ミス・クイーン・オブ・ユニバース”で見事優勝して世界にタイのゲイボーイの美しさをアピールした。

今年もまた第二回目のコンテストが開かれた。そして今年は日本人が初参加をした。東京在住24歳のコノミさん彼女(彼?)は職業ではなく趣味が女装という。

 いったいゲイボーイの本場でのコンテストにどこ迄食い込めたのだろうか?そして栄冠を射止めた美人オカマは誰なのか?

初めてタイを訪れ、どびこんだオカマコンテストの世界。コノミさんをサポートしてくれたのはバンコク在住の官能小説作家「犬巻カオル」さん、そしてバンコク在住の日本人レディボーイ「つかさちゃん」。